当院のこと
鍼灸で整える。
当院のこと
当院は川崎の市電通り沿いにある鍼灸院、鍼灸なかむらです。
専門は鍼灸です。
当院は、川崎駅から徒歩1分のような駅近の鍼灸院ではありません。
川崎駅のすぐ近くで鍼灸院をお探しのかたが偶然このページを見てくださっていたのなら申し訳ありません。
最寄り駅
JR川崎駅(徒歩約12分)
JR南武線・尻手駅(徒歩約10分)
JR南武線・矢向駅(徒歩約10分)
京浜急行・川崎駅(徒歩約16分)
◎バスをご利用のかた
JR川崎駅からバスで3〜4分です。
西口バスターミナル「57番乗り場」乗車
(路線:川56・川61・川69)
→2つ目のバス停「幸警察署前」下車。
→バス停向かいが当院です。
*「幸警察署前」バス停は路線違いで2か所あります。ご来院の際は、川56・61・69路線が発車する「57番乗り場」からご乗車ください。
JR南武線の線路は[川崎駅→尻手駅→矢向駅]間をU字状に走っています。
そのU字の真ん中に当院はあります。
そのため、当院は川崎駅、尻手駅、矢向駅という3つの駅からほとんど同じ距離というちょっと変わった立地にあります。
結果を追求する
鍼灸師は誰もが結果を追求しています。
もちろん私も。
そのために開院以来守っていることを書いておきます。
①まずは、しっかりお話を。
現状や施術の方針などをお互いに共有するため、しっかりお話をさせていただいています。
思いがけないことが今の不調につながっていることがあります。
また、不調を抱えて鍼灸院にご来院されるかたには不安なこと、知りたいこと、聞きたいことがあると思います。
鍼灸が初めての方なら尚更だと思います。
まずは、しっかりお話をおうかがいし、お互いに納得した上で施術を進めていきます。
②不調のもとを考える。
鍼灸院では病院やクリニックのように血液検査や診断を行うことはできません。
しかし、現実にはそれらの検査には現れてこないような微妙な要素やその積み重ねが体調に対して影響を持つことが少なくありません。
将来、そういった数値化が難しい不調の原因を可視化・数値化できるような時代になることを願っています。
ともあれ、そういった検査に現れにくいような要素を感じ、考え、対処していくことを追求してきたのが鍼灸です。
現代的な医学と伝統的な医学、それぞれに良いところがあります。
お互いに補い合っていくのが理想の形だと思っています。
伝統的な鍼灸の考え方をベースに現代的な考え方を加え、多方面から今ある不調をみていきます。
身体は自分が思うより多くのことを語ってくれています。
③いま必要な施術を。
私は魔法を使えるわけでもマジックを使えるわけでもありません。
神でも仏でもありません。
私はただの人間です。
しかし、鍼灸でできることはたくさんあります。
そのことを確実に1つ1つやっていくこと。
開院以来、この3つのことを守って日々の施術にあたっています。
治せるチカラ
もともと人間には[自分で自分を治す力]があります。
きちんと自分で治せるようになっているのです。
それは自分を守る力であり、様々なことに適応する力でもあり、自分を良い状態に保とうとする力でもあります。
それはホメオスタシスや生体恒常性と呼ばれています。
その力が備わっているからこそ、怪我をしても、風邪をひいても、病気になりかけても、それが未然に防がれたり治っていくのです。
ほとんどは何も気にかけなくても、勝手に。
ただ、しばしばそれがうまくいかない時があります。
そういう時があるからこそ、慢性疾患、慢性症状、後遺症などの言葉が存在します。
もちろん鍼灸に出来ることにも限界がありますが、誰しも持っている自分で自分を治すチカラを鍼灸を通して感じていただきたいと思っています。
邪魔しているもの
世の中には様々な慢性的な症状が存在します。
人によっては何十年もその症状が続いていることさえあります。
人知れず悩まれている方がたくさんいらっしゃいます。
どうすれば身体が持つチカラを発揮できるのか。
何が治るのを邪魔しているのか。
その邪魔しているものをみていくことを大切にしています。
◉循環
◉呼吸
◉冷え
◉疲労
◉意識
◉動作
◉飲食
などなど
邪魔しているものはお一人お一人で違います。
生活も、癖も、体質も、思考も、何もかもが違うのだからそれも当然です。
まずはその部分をじっくり考えていきます。
川の流れのどこかでゴミなど何かしら引っかかると、またそこへ何かが引っかかり、少しずつ川の流れは悪くなります。
いったん硬く結ばれた結び目はコブになってなかなかほどけません。
鍼灸の古い書物にも書かれていますが、鍼灸をするというのは、川をふさいでいる邪魔な引っかかりを取り去るような、硬く結ばれて解けない結び目をほどくような、凸凹した道を整えるような、そういうものだと私は考えています。
一人一人が違う
痛み、痒み、シビレなど様々な苦痛や不調は、特別に事故や怪我などをしなくても、心身が様々な状況に適応しようとした結果として現れてくることがあります。
今まさに身体が頑張っている。
その頑張りに身体が耐えている。
その結果としての心身の疲労や不調。
わけも無く勝手に起こってきたわけではありません。
◉筋肉が凝る要因
◉呼吸が乱れる要因
◉循環が滞る要因
◉手足が冷える要因
などなど
何かしらの要因があります。
それは日常のありふれた負担や仕事やスポーツによる偏った体の使い方の蓄積かもしれませんし、過去の怪我が影響しているかもしれません。
そういう身体的なものだけでなく、精神的なストレスが影響しているのかもしれません。
今の不調に関わっている要因はお一人お一人で違います。
一般によくみられるような肩こりや腰痛でも、それを引き起こしている要因はお一人お一人で異なります。
だからこそ症状が強まる時も、症状が軽快するときも、施術内容も、全てがお一人お一人で異なります。
そんな積み重なった要因や身体に現れてくる反応を一つ一つみながら施術していきます。
どんな施術?
当院の施術は「鍼」「灸」「カッピング」「手技療法」。
◉鍼(はり)
◉灸(きゅう)
◉カッピング(吸角、吸玉)
◉手技療法(しゅぎりょうほう)
施術のベースは鍼施術です。
状況・体質・症状に合わせて鍼施術と他の施術を組み合わせながらすすめていきます。
*手技療法(しゅぎりょうほう)…按摩、指圧、マッサージなど手を使う施術の総称です。
*当院では、スラスト(ポキッとかバキッというように音が鳴るような手法)は行っておりません。
通院の頻度は?
お一人お一人で状態が異なるため一概には言えませんが、慢性的な症状の方の場合は2~3週間に1回、症状が改善されていくにつれて4週に1回、6週に1回というように間隔を空けていきます。
お一人お一人で症状の強さや改善のスピードが異なりますし、ご家庭やお仕事などの状況も違います。
まずは今の状態・状況を把握してからでなければ、一概に施術のペースを決めることはできません。
長い間、何かしらの病気や痛みや凝りなどの症状があった身体は施術を受けることで変化していきます。
自分の力で自分の身体を良い方向に変えている期間はその力に任せ、身体が変化していくための時間をとりたいと考えています。
ご自分の症状の変化や状況を考えながら無理せず施術のペースをお決めくだされば良いと考えています。
何回くらい通うの?
これも通院の間隔と同様に一概には言えません。
例えば、一般によくみられる症状として腰の不調で痛みや足の痺れが出ていることがありますが、そのかたによって細かな状態や改善のペースが違うため施術回数も異なります。
1回の施術で改善することがあれば、10回以上必要なこともあります。
手術が必要と言われていた方が数回の鍼灸で改善することもあれば、それほど強くない痛みでも改善するまでに数か月かかることもあります。
お一人お一人で全てが違います。
参考までに。
ぎっくり腰や寝違いなどのような急性の痛みなら1回か2回で施術を終えることがほとんどです。
ただし、長年続いているような肩こりや腰痛など慢性症状の場合は1、2回で症状が綺麗さっぱり無くなるということはなく、追加の施術が必要となります。
また、筋肉など単純に運動に関わる要素で症状が出ている場合は施術回数が比較的少なく、糖尿病などの内科疾患があるかたの場合は施術回数が多くなる傾向です。
不調のサイン[凝り]
凝り…こり
ごくありふれている「凝り」ですが、当院の鍼灸施術では「凝り」という存在を重視しています。
凝りは誰でも知っているほどありふれた症状です。
本人に自覚がなくてもマッサージを受けた時などに凝りを指摘されたことがあるという人も少なくありません。
「まあ、こんなものだろう」
「両親も肩凝りがあったし」
「運動不足だから仕方ない」
でも、けっこうつらいんだけど、、、
あまりにもありふれている、その凝り。
ですが、それを別の視点から考えてみるとまた違うことがみえてきます。
身体はいつも何かを現しています。
体のことは心に現れますし、心のことは体に現れます。
学校や武道場などに「心身一如」と掲げられているのを見ることがあります。
心身は心身という一つであり、綺麗に二つに分けることはできないのです。
息も抜かず頑張っているからこその凝り。
体も心も頭も常に働いています。
他人が思うより頑張っているものです。
自分が思っているよりも負担がかかっているものです。
頑張っている。
耐えている。
力も抜かず。
息も抜かず。
頑張ってばかりで、ふっと息を抜く間がなければ疲れも凝りも蓄積してしまいます。
緊張すれば身体はかたくなります。
無理をしても身体はかたくなります。
疲れると身体はかたくなります。
凝りがひどい方は独特の表現をされます。
「身体に張りついているみたい」
「根が生えているみたい」
「取り外して交換したい」
「木の棒で叩きたくなる」
自分の身体なのに自分の身体ではないような、別ものな感覚。
そんな感覚が凝りにはあります。
実際に身体の左右に触れてみると、特に凝りが強い部分の感覚が鈍くなっていたり、逆に感覚が過敏になっていたり、ということがよくあります。
その硬い石のような結び目になってしまったような凝りを解くことが大切だと考えています。
凝りは心身の疲労の歴史。
人は緊張や頑張り、日々起きてくる様々なことと格闘しています。
その疲労の積み重ねの一つが「凝り」として現れてきます。
疲労が自分の処理範囲内なら、一晩寝たり心身をゆったりする時間がとれれば疲労は抜け、凝りもなくなります。
それが度を越してくると回復しきれず少しずつ凝りが溜まっていきます。
長く凝りがある方は忘れてしまったかもしれませんが、凝りが出始めた頃はしっかり休んでよく寝れば凝りは消えていたはずです。
それがいつしか、消えずにずっと「そこにある」という感覚になってしまったり。
そして、凝りはうっ血や虚血などの循環障害を伴うとされています。
そういう意味で、凝りは心身の疲労と循環障害の歴史と言えるのではないでしょうか。
固まっていた凝りがやわらぐとともに自分の身体の感覚が戻ってきます。
力んでいた身体の力が抜けてほっとできる。
鍼灸を通してそんな自分の身体を感じていただきたいと思っています。
不調のサイン[体幹]
今かかえている不調が肩こりでも腰痛でも他の何かであっても、それが慢性であるほど痛みなどの不調を感じる場所とは違う部分まで膜組織や筋肉が硬くなってしまったり、血液やリンパ液などの流れが悪くなってしまうことがあります。
緊張や凝りがつながっていくような感覚です。
特に胴体部分である「体幹」は、重要臓器があるぶん、いろいろな不調のサインが現れやすい場所です。
◉重要な臓器があるのも体幹。
◉中枢神経、脊髄があるのも体幹。
◉自律神経の幹があるのも体幹。
◉大動脈など大血管があるのも体幹。
皮膚などの感覚に関わる神経。
筋肉の運動に関わる神経。
内臓の働きに関わる神経。
これらの神経のほとんどが背骨の中にある脊髄を通じて脳とつながり相互にリンクしています。
*一部、脊髄を介さず脳から出ています。
心臓とそこから伸びる血管系は、酸素たっぷりの血液を脳、手足、内臓など体の隅々の毛細血管(微小循環)まで送り出します。
それらの毛細血管は間質液を介して一つ一つの細胞の間で物質交換が行われ、それにより命がつながれます。
物質交換を終えた血液は最終的に心臓へ戻りますが、その血液が戻る道のりでも脊椎の内外を走る巨大な静脈の網(Batson静脈叢)とリンクしています。
ほんの少しだけ身体をみても、これだけ重要な機能が体幹に集まっています。
だからこそ体幹には不調のサインが現れやすくなっています。
この「体の幹」となる体幹部分を整えることは、全身を整えるうえでとても大切なのです。
不調のサイン[末端]
体の「末端」である頭、顔、手足は普段外に出ているうえに神経や血管が密になっている非常に重要な場所です。
そのぶん血液やリンパ液などの流れが様々な影響を受けやすく、体幹と同じく様々なサインが現れやすい場所でもあります。
凝りとともに当院で最重要と位置づけている要素です。
手足の冷えや火照り、頭や顔ののぼせ、耳や指先にできやすい霜焼けとして自覚することが多いように、末梢の血管である毛細血管は非常に細い血管であり、身体的・精神的な過度な負担によりすぐに影響を受けます。
糖尿病などの疾患がなくても、疲労、寒冷、自律神経機能の不調などによっても流れが変わってしまいます。
それが悪いのではなく、環境や状況に対する身体の正常な反応として自然に起きてきます。
また、顔、耳、手足には特殊な機能を持った血管であるAVA(動静脈吻合)が存在します。
*内臓器にもあります。
そこは、猿で言うと体毛が少ない部分です。
その部分にある血管の一部は動静脈吻合と呼ばれ、体温や血液循環の調節のために非常に重要な役割を担っています。
体温が上がれば動静脈吻合が開いて血流量を増やします。
普段の数倍の量の血液を流通させ、発汗や外気温を利用して血液を冷やし体温を下げます。
逆に体温が下がれば動静脈吻合が閉じて熱を逃がさないようにします。
この動静脈吻合に加えて頭部には特殊な構造として導出静脈があり、これにより脳の循環や温度が調整されています。
末端にある特殊な構造が果たしているのは、暑さと寒さ、熱と冷、両方の状態に対応できる素晴らしい循環機能です。
*現代で普通に生活していれば靴下と靴を履きますので、足から放熱するのは非常に難しくなっています。日本に昔からある畳に裸足、夏場の草履や下駄は多湿な日本に適した生活の知恵です。
身体の末端は、運動的な要素だけでなく、血液の流れを調整するために非常に大切な働きをしています。
一方で、血液の流れの変化が大きいということは、他にも様々なことを教えてくれます。
特に何も言われてなくても、咳などしてなくても、他人の不調に気づくことがありますよね?
それは何故でしょうか?
顔色が悪い。
そう感じたからではないでしょうか?
「目は口ほどにものを言う」ということわざがありますが、目は気分だけでなく体調の変化もよく表しています。
刻一刻と変わる血液の流れ、体調の変化は、すぐに顔に反映されます。
緊張しても、興奮しても、怒っても、悲しんでも、驚いても、怖くても、喜んでも、思い悩んでも。
感情も顔色に出ますが、それも血流の変化があるからです。
*もちろん、形としての表情も人は見分けていますが。
身体の調子が良いときは表情も明るくなります。
調子が悪ければ表情も暗く沈んでしまいます。
その明るさ暗さは、血流の良さを表しています。
血流が良ければ明るく、悪ければ暗く見えます。
同じ末端でも顔に比べて指は少し分かりにくいかもしれませんが、体調の変化をきちんと表しています。
例えば、人前で発表するときに精神的に緊張すると手先足先が冷たくなり、ひどいと顔も手先足先も真っ白になってしまいます。
冷感、熱感、動きにくさ、爪の変化、ささくれ、色合い、硬さ、柔らかさ、むくみ、うっ血などなど。
特に毛細血管の循環障害が特徴である糖尿病、血中の鉄が不足して起こる鉄欠乏性貧血、肺疾患や心疾患でも指先に変化が起こることがよくみられます。
身体の中で最も末端に位置している指は、動かしていても使っていたとしても流れの悪さが不調のサインとして現れてきます。
循環の影響を受けやすい末端の状態を整えておくことは身体全体にとって非常に大切なのです。
不調のサイン[ツボ]
不調のサインは「ツボ」としても現れてきます。
ツボは特に体表面(皮膚)に現れます。
*ツボは3Dで立体的ですが、見ても触れても最もわかりやすいのが体表面に当たる皮膚です。
なぜツボと言われるものがあるのか、なぜソコなのか、なぜ効くのか、それはいまだ研究途上です。
わかっていることのほうが少ないかもしれません。
しかし、経験的に効果があるからこそツボとして伝えられ、鍼灸などで生かされているのです。
不調のサインとしてのツボ。
鍼灸施術の場としてのツボ。
心身を整えるスイッチとしてのツボ。
謎多きツボですが、心身を整えるためにツボはとても大切な存在です。
どんなふうに施術していくの?
ご予約
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ご来院
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チェックシートへのご記入
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お話をおうかがいします
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施術の方針などをご説明しながら、施術へのご希望を確認します
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お体のチェック
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施術
↓
施術後の確認、セルフケアのアドバイスなど
施術に入る前に、症状チェックシートへのご記入をお願いしています。
それをもとに、お話、各種チェックと進んでいきます。
各種チェックでは、皮膚や筋肉の状態、体の偏り、動きの偏りなどのチェックを行っていきます。
その後に、現在の体の状態をご説明しながら施術の方針や内容のお話をさせていただき、実際の施術となります。
※症状の確認やチェックは毎回行います。
初回は、ご来院から施術を終えるまでで1時間30分ほど必要です。
自分ではどんな施術が良いかわからないのですが?
「私には鍼が良いですか?」
「これまでマッサージしか受けたことがないのですが」
「お灸が好きなんですけど」
「カッピングを受けてみたいんですが」
いろいろなご相談があります。
施術内容のご説明の際に、体質や症状を踏まえて私がベストだと考える施術の方針や内容をお伝えしていますが、必ず施術へのご希望もおうかがいしています。
あとは実際に施術しながらお身体の様子をみて適宜調整しています。
*大幅に効果が弱まってしまったり、逆効果になると思われるようなご希望はお受けできません。
鍼施術は初めてだけど?
これまでの経験から自信を持って「大丈夫」と言えますのでご安心ください。
そうは言っても最初はドキドキするものです。
「なんとなくイメージが、、、鍼は苦手だけど、、、でも鍼を受けてみたい」という方は少なくありません。
実際、ご来院された方の半分くらいはそんな気持ちを抱えつつご来院された方々です。
鍼が初めてであっても経験者であっても、同じように細心の注意を払って施術しています。
鍼は初めてだから不安、、、と感じられている方には、約1ミリほどごく浅く打つ鍼法だけで施術することもありますし、円皮鍼(えんぴしん)という極小のシール式の鍼だけで施術することもあります。
鍼灸の長い歴史の中で、様々な状況に合わせていろいろな手法が生み出されています。
鍼灸はけっこう懐が深いものですよ。
お灸は熱くないの?
お灸のすえ方は様々です。
その場その時の症状や体質などによりお灸のやり方も変わります。
当院で行うお灸のほとんどは灸頭鍼(きゅうとうしん)、知熱灸(ちねつきゅう)、八分灸(はちぶきゅう)と呼ばれるソフトな温感の灸法です。
どれもジワーっとした温かさの余韻を感じる程度の温感です。
鍼もお灸もツボに作用させるのが目的ですし、お一人お一人に合わせて行うものです。
灸は、単に熱ければ効くというものではありません。
適材適所、臨機応変ということです。
カッピングは痛いの?
痛みはありませんのでご安心ください。
カッピングを行うと丸い吸いあとがつくことがあるため、「もしかしてカッピングは痛いの?」と心配されるかもしれませんが、痛みはありません。
カッピングは、マッサージとストレッチが混ざったような独特の感覚があります。
皮膚が伸ばされるように感じたり、押されるように感じたり、その時その場所の状態によって感じ方も変わります。
もちろん、お一人お一人の皮膚や筋肉の状態に合わせて空気圧(吸引圧)を調整しています。
カッピングは吸いあとがつく?
カッピングを行うと、一時的に皮膚に丸い吸いあとがつくことがあります。
また、お一人の施術の中でも吸いあとが着く場所と着かない場所があり、こういった個人差はその場その時の体の状態や体質も影響しています。
吸いあとは、早ければ2〜3日、通常5〜7日ほどで消えます。
また、施術を重ねていくと、徐々に吸いあとがつきにくくなり、消えるのも早くなっていきます。
首など外から見えるところは、できるだけ吸いあとがつかないような手法で行っています。
痛い方が効く気がするけど、実際どうなの?
施術効果において、マッサージや指圧などの力の強さや使用する鍼の本数などは関係ありません。
強くマッサージしたから効くとか、たくさん鍼を打ったから効くとか、熱いお灸ほど効くという方程式はありません。
そういう時もありますし、そうでない時もあります。
お一人お一人の体質も状態も感受性も違うわけですから、その場その時でお一人お一人に必要なことを判断していくことが大切です。
妊娠中や出産後に鍼灸やマッサージを受けても良いの?
妊娠・出産に限らず、施術の際は細心の注意を払っておりますのでご安心ください。
授乳中についても、鍼灸や手技療法などは薬剤を使わず体調を整える方法として自信を持っておすすめできます。
施術中の姿勢は、基本的にご本人が楽な姿勢で行っており、特に産前(妊娠中)の場合は、お腹の緊張がゆるむ横向きの姿勢で施術しています。
妊娠中の施術例:つわり、食欲不振、頭痛、肩こり、腰痛、逆子、むくみ、不眠、湿疹吹き出物、元々あった花粉症やアトピー性皮膚炎などの悪化など日常のトラブルへの対策
授乳中の施術例:産後の腰痛や骨盤周りの調整、腱鞘炎、不眠、疲労倦怠感、母乳の出を良くするため(手と背中のツボを使います)、その他体調不良など
ご予約・お問い合わせ
電話:044-742-2345