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産後に出た腰痛とうつ症状の鍼灸治療
産後は体調面の変化が大きい時期です。
それは妊娠中もですが。
妊娠前より妊娠後の方が元気になったという方もいれば、どうも体調がすぐれないという方もいらっしゃいます。
人それぞれ体質も違いますし環境も違いますから、体調の変動も人それぞれです。
そして、産後の不調は出産による身体的変化と育児やもろもろのことによる身体的・精神的な負担が絡み合っているためその症状は複雑になることがあります。
産後の体調不良でよくあるのは腰痛、肩こり、母指の腱鞘炎などの痛みの症状が有名ですが、特にどこが痛いわけではないけどやたらと疲れやすくて、、、というような場合もあります。
ある、と言うよりそれが一番多い。
とにかく「疲労」です。
必死に育児をするうちに自分のことはどうしても後回しになってしまいます。
「気づいたら1日終わってた」
そんなことが普通にあります。
特に初産、初育児では勝手が分かりません。
自分の体調をつかみにくく、気づいたら無理をしてた、ということも。
「産後だから仕方ないのかも」
「産後の貧血のせいかな?」
「みんなそう言ってるし」
と鉄剤やアミノ酸などのサプリメントを飲んだりしながら様子をみていることも多いようです。
そのうちに食欲や日常の意欲に変化が起きてきたり、肩こりや腰痛もひどく、イライラとモヤモヤ。
そんな方が多いようです。
産後のうつは、かなり症状が強くなってから病院を受診することも多いようです。
いえ、受診はしているんですよね。
でも相談はしないまま
ただの疲れだから
他の人も同じだろうし
産後の健診や乳児健診などで診察を受けているのですが「単に育児疲れや寝不足」だと自己判断し医師に相談したことがないという話もよくお聞きします。
産後のケアでご来院されている方も
「今ならすぐに病院で治療受けようと思うんだけど、、、何ででしょうね、当時は思いつかなかったんですよね」
というようなかたが。
それだけ育児は大変だということですし、毎日必死。
冷静でいるのはなかなか大変なことです。
というか冷静でいられる日が一日もない、みたいなこともザラですからね。
今回のママさんも、とても強い疲労感を感じておられました。
健診では鉄欠乏性貧血もなく良好ということでしたが、寝不足や諸々の疲労により腰痛もひどくなる一方という状況。
とにかく疲労回復と血液循環を考えながら鍼灸治療を中心に組み、骨盤周囲筋群のケアも同時に行いました。