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2016 / 05 / 24  06:50

肩こり、花粉症にそっくり/血管運動神経性鼻炎/鍼治療

クシャミ

鼻水

鼻づまり

 

 

こう聞くと、この季節にすぐに思い浮かぶのは花粉症などのアレルギー性鼻炎。

医薬品のCMも雑誌でもTVでも見ない日がありません

以上の3つの症状はアレルギー性鼻炎の3徴とも言われていますからね。

 

 

 

しかし今回は少し違うケース。

 

 

 

「検査で花粉アレルギーは無いと言われて、、、血管のせいで鼻炎になっていると言われました」

 

血管運動神経性鼻炎の診断を受けたかた。

 

首こりと肩こりが主訴でご来院されたかたですが、そう言えば、、、という感じで教えていただきました。

 

 

血管運動神経性鼻炎

長ったらしい疾患名ですし聞いたことがないかたもいらっしゃると思います。

でも実はけっこう多い。

 

鼻に限らず、血管の収縮と弛緩は自律神経がコントロールしています。

身体ってすごいですよね。

ほぼ全自動ですから。

 

このコントロールがうまくいかなくなっているのが血管運動神経性鼻炎とされています。

鼻粘膜の血管が拡張することで急に鼻づまりが起きたり、鼻水、クシャミが誘発されます。

ただ、それ単独でなくアレルギー性鼻炎などの他の鼻炎と血管運動神経性鼻炎が合併していることもあります。

きちんと耳鼻科で診療してもらうことが大切です。

 

 

この血管運動性鼻炎、あまり聞きなれないと思いますが意外と多いようです。

薬による治療としては、院でよく聞くのが耳鼻科やアレルギー科で抗ヒスタミン薬やステロイド点鼻薬。

 

当院ではご来院されるほぼ全てのかたに鍼を使った施術を行っていますが、ほとんどの方で良い影響があるようです。

花粉症などのアレルギー性鼻炎よりも鍼施術に対する反応が早いような印象です

 

セルフケアとしては顔や頭部のセルフマッサージ手足の温灸をオススメしています。

経験的には、手足が冷えている方が症状が強く出るように感じています。

また、首の凝りは必発の印象です。

セルフマッサージは、おでこ、鼻の周り、頭全体を優しくマッサージしていくのがコツです。

マッサージや灸のあとに一時的に鼻が詰まったり鼻水が出ることがありますが時間をおいて戻ります。

 

 

 

【血管運動性鼻炎(主に鼻水)のケース】

主訴:肩こり、軽い鼻閉感と掻痒感も気になっている

考察:肝虚

施術:鍼

経過:3回目の施術後からクシャミ・鼻閉感・掻痒感が軽減、鼻汁は少しずつ軽減し5回目の施術後にはほとんど気にならなくなったとのこと。