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2016 / 06 / 12  07:24

朝が最悪なんです/産後の腰痛と背中の痛み/鍼灸治療

産後の体調変化は誰にでも起こりますが、程度によっては日常生活に支障がある場合もあります。

 

「ぜんぜん平気だったよ~」

 

という方もいますし

 

「2人目考えてたけど不安になった」

 

という経験をされた方も。

 

 

腰痛の他によくある産後のトラブルが背中の痛みや張り感です。

腰の痛みと同時に出ることも多く、特に肩甲骨周囲の張りを感じるケースが多いです。

これは就寝中の姿勢、育児でのしゃがみ動作、授乳中の姿勢、抱っこなどの負担がかかりやすいところが肩甲骨から背部中央あたりだからです。

 

赤ちゃんのお世話をする時は、どうしても背中を丸めた姿勢が多くなります。

逆に前胸部は閉じています。

 

沐浴、授乳、オムツ換え、抱っこ、おんぶ、ベビーカーを押す姿勢etc.

 

この背中の張りが腰まで影響することもあります。

セルフケアにはいろんな体操などがありますが、授乳中のママさんにオススメしているのが「タオルケット(無ければバスタオル)を使ったストレッチ」です。

 

丸まってしまった背中や閉じてしまった胸をタオルケットを使って伸ばしていきます。

 

やり方はいたって簡単。

 

  1. タオルケットを準備します。
  2. 長さ100~130cmくらいの丸太を作るイメージでタオルケットを丸めます。
  3. 丸めたタオルケットの上に頭から骨盤が載るように仰向けに寝ます。
  4. 膝は立てて、腕は床にたらします。
  5. 全身できるだけ脱力します。
  6. このまま2~3分リラックスします。
  7. 立てていた膝を伸ばして脱力します。
  8. このまま2~3分リラックスします。

 

これで終わりです。

 

ここから更に体幹の安定性のためのエクササイズを1~2分くらいできると良いかなと思います。

 

こういう体操の途中で腰や首などの痛みを感じることもあります

痛みを感じたときは、ゆっくり息を吸ってゆっくり吐くを繰り返します。

ゆったりした呼吸をしながらタオルの上でモゾモゾと少し動きます。

続けていくと痛みが軽くなっていきます。

 

1日1回を1週間くらい続けてみると効果を実感できると思います。

緊張の変化は1回で感じるはずです。

ストレッチ感が物足りない方はタオルケットの上にバスタオルを巻いて直径を大きくしてみましょう。

 

ポイントは、できるだけ脱力すること。

 

最初の30秒くらいで身体の位置を微調整したり、力が入ってないか確認しながら力を抜いていきます。

いったん力を入れてみると脱力する感覚がつかみやすいです。

特に首から胸にかけて力が入りやすいため、そのあたりの脱力を確認しましょう。

 

簡単なケア方法ですが猫背、肩こりのケアとしてとても効果的です。

 

 

 

【産後の腰痛と背中の痛み】

主訴:起床時に腰と背中が痛む、足が少しむくむ

考察:腎虚

施術:鍼灸

経過:バスタオルストレッチをアドバイス。3回目の施術時には背中の痛みが1/5ほどになる。5回目の施術時には腰と背中の痛みはなくなる。