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身体をゆるめる・PMS(鍼灸治療)
月経前になるとどうも体調が悪くなったりイライラしたり、、、
そんなことありませんか?
今日はそんな話です。
【PMS(月経前症候群)ってナニ?】
PMSは月経前症候群という日本語名の通り、月経が始まる約1週前ころから様々な不快な症状が起きてくる状態のこと。
月経前に現れる症状は、その内容や程度は個人差が大きく、ほとんど気にならない方から日常生活に支障が出るほどつらい症状が現れる方まで様々です。
数日間仕事が手につかない、、、
料理もできないほどつらい、、、
一日中寝て過ごしている、、、
痛み止めは10年来の友達、、、
そんな方がたくさんいらっしゃいます。
私は男なのでその本当の痛みやつらさはわからないのですが、お話を聞いているだけでも大変なのは伝わってきます。
ご来院された方のお話を聞いていると、月経に対する恐怖心さえ伝わってくることがあります。
毎月やってくる苦しみ。
それでもなにくわぬ顔をして(顔に出さないようにして)出勤したり、子育てしたり。
本当に大変な生活を送られていらっしゃる方も。
【PMS(月経前症候群)の多彩な症状】
PMSの症状は多彩です。
・イライラする
・怒りっぽくなる
・頭が痛くなる
・身体が重く感じる
・腰が痛くなる
・下腹が痛くなる
・お腹が張る
・乳房が張る
・吹き出物が出る
・肌荒れがする
・憂鬱になる
・泣きたくなる
・むくみやすくなる
・集中力がなくなる
・疲れやすくなる
・何となく落ち着かない
・肩がこる
・顔が火照る
・便秘になる
などなど
月経前でもこのような症状が全く無い方もいらっしゃいますし、お腹が張るだけの方も、症状が複数の方もいらっしゃいます。
また、症状の強さはその時々の体調も影響が大きいと言われています。
そのため、吐き気止めや痛み止めなど複数の薬を常備しているというお話もよく聞きます。
【なぜ症状がバラバラなの?】
月経は女性特有の現象ですが、この月経に関係してホルモン分泌が変動することが多彩な症状を起こすことにつながるとされています。
中学校や高校の保健体育などで月経の仕組みを学ぶときは、エストロゲンやプロゲステロンなど4つか5つのホルモンしか出てきません。
確かに「月経」ということだけに的を絞ればそうなのですが、体内では実際にはもっと多くのホルモンが絡み合って作用しています。
月経に伴って起きてくる体調の変動に加えて、もともと冷えやすいとかムクミやすい、乾燥肌傾向などといった体質も関係してくるために症状は個人個人で違ってきます。
【鍼灸治療】
PMSのかたに行う鍼灸も基本的に他の場合と同じです。
・全身を整えるための施術
・症状別の施術
PMSの症状が強い方は足の緊張や浮腫が強くなっていることがあります。
そういった緊張や疲労をとることも大切にしています。
【月経前になると顔が火照って吹き出物が増えていたケース】
主訴:首肩凝り、顔のほてり、吹き出物、お腹の痛み
施術:鍼灸
経過:最初の3ヶ月は月経前に1回、月経終了後に1回の月2回施術。顔のほてりはまだ出るが、吹き出物は出なくなり、お腹の痛みは強い痛みは出なくなった。現在残っている肩こりの施術のためにご自分のペースでご来院されている。
【月経前から月経中にかけてお腹の激痛があったケース】
主訴:腹痛*婦人科診察で異常無し
施術:鍼灸
経過:施術開始以降の2回目の月経時は月経前はほとんど痛み無し(月経中には弱い痛みあり)。その後、徐々に施術間隔を空け現在1~2ヶ月に1回施術している。