ブログ
ドローインってダメなんですか?
「テレビで○○っていう体操を見たんだけど、アレって効くの?」
という質問を受けることがちょくちょくあります。
逆に
「○○って駄目なの?」
と聞かれることも。
人気のある健康番組を放送した翌日は、2、3人のかたから同じ体操について聞かれることもあります。
マスコミの影響力って強いんですよね。
先日ご質問されたのが、
「ドローインって良くないんですか?」
その方は日頃の自主トレの1つとしてドローインを取り入れているとのことですが、
仲間うちで
「ドローインは体を固くするから良くないらしいぞ」
というのが話題に上ったそうです。
なんでも、テレビか雑誌の記事にそんな内容のことがあったとか。
で、心配になったと。
私がそのかたに聞いたのは
「では、ドローイン取り入れてから体が固くなりましたか?」
ってこと。
答は
「いや、、、固くなったと感じたことはないです」
ドローインという呼び名が割と知られるようになってきたからでしょうか。
ある治療方法や、あるトレーニング方法が流行ると、必ずそれを否定する話が出てくるものです。
ドローインもその標的になったんでしょうね。
よくあることです。
結論は
「ドローインをやるから体が固くなるのではなく、体を固めるようなドローインをやるから体が固くなる」
です。
ドローインをやると体が固くなるということはありません。
それ自体は良いトレーニングです。
お腹を絞るような動作のため、引き締め効果も実感しやすくモチベーションも上がります。
ただ、、、
ドローインばかりやっていると、お腹を締める動作ばかりが強調されてしまいます。
簡単に言うと、
身体を丸めるような姿勢になりやすい。
ということ。
ポジショニングが問題なければ大した問題にはならないのですが、お腹を引き込む時に前屈するような動作を強調してしまうと繰り返すうちに身体がその動きを覚えてしまいます。
安定するポジショニングのまま腹圧をかけるのがドローイングのコツです。
どんなトレーニングでも「悪いトレーニング」というものはありません。
もちろん、やり過ぎや間違ったやり方は駄目ですが。
目的次第。
やり方次第。
ということです。
同じやり方でも、目的や考え方が違えば良い方に向くことも悪い方に向くこともある。
これは、トレーニングや体操に限らず、様々なことに当てはまりますよね。
これも鍼灸院でよくある会話ですが
「痛いくらい強くマッサージして欲しいのですがやってもらえますか?」
強くやれば良くなる、とは言えません。
それに、硬くなっている筋肉を柔かくするためなら力は不要です。
ただ、目的によっては痛み(またはそれに近い感覚)という要素が必要な場合があります。
単に〈かたい〉と言ってもいろいろです。
なんだか、話が違う方向へきてしまいましたが、、、
ドローインそのものに善悪はない、です。