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いろんな役割
昨日ご来院された方とお話していると
「はりって本当に効くんですか?」
ズバリなご質問。
これほどド直球な質問は久しぶりでした。
でも、これ、誰でも気になることですよね。
私も気になります(笑)
「効く」という意味は、人それぞれにいろんな意味があると思います。
完全に症状がなくなるという意味のこともあるし、今より楽になるという意味で使われることもある。
鍼、灸、あんま、マッサージ、指圧、、、どれもいろいろな役目があります。
ぎっくり腰や捻挫など、急な痛みの時は迅速に痛みをとり普段通りの生活が送れるようにすることが最優先だと思っています。
理屈は不要、結果が全てです。
お仕事やスポーツなどに可能な限り早く復帰すること、そして鍼灸院などにかからなくても再発しないようにしていくこと。
これは慢性の痛みでも基本的には同じ。
ですが、鍼灸院には痛み以外にも様々な方がご来院されます。
とても難しい疾患の方もいらっしゃいます。
現代医学では治癒が難しいと言われるような。。。
鍼灸は魔法でも何でもありません。
お一人お一人をみて、鍼をうち、お灸をすえる。
ただこれだけで、これ以上でも、これ以下でもありません。
少しでも生活が楽になるように、体が動かしやすくなるように、心身が良い方向へいくように、、、
そんなことを目指します。
が、これまでの話は私のこと。
前提として、ご来院された方の「望み」ということがあります。
その方にとっての目指す場所は私と違うかもしれません。
目指す場所は同じでも過程が違うかもしれません。
私が良かれと思ってやっていても、独りよがりかもしれません。
症状を無くす、再発させないというようなことは当然追求すべきですが、体が良い方向へ向かうお手伝いをしているという気持ちも忘れてはいけないことです。
患者さんの今思っていること、目指すところを見失うことがないようにしたいと思います。