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2019 / 02 / 13  21:48

箸とスプーンと鋸と刀。道具が身体をつくること。

ほとんどのものをだけで食べてきた日本人。

っていうのはずーっと昔の話。
 
今は箸、スプーン、フォーク、ナイフくらいは日常的に使いますよね。
純和食な食卓はほとんど見なくなりましたし、箸よりもスプーンやフォークをよく使うご家庭がけっこうあるかもしれませんね。
もちろんどっちが良いということはありません。
 
でも生活に密着した「道具」にはいろいろ面白い面があります。
食事の道具だけでなく、農機具にしても大工道具にしても人と土地が変わればその道具も変わります
鋸(のこぎり)」ひとつとっても、日本の鋸は「手前に引いて切る」タイプ、欧米の鋸は「向こうに押して切る」タイプ。
真逆です。
刀にしても、日本のものと海外のものでは全く方向性が全く違いますよね。
 
最初から最後まで一組の箸で食事をしようと考えた人と、様々な道具を使って食事をしようと考えた人。
 
食事以外の考え方身のこなしも違ってきて当然です。
 
鋸はそこに生えている木の性質、箸やスプーンは食材で決まったのでしょうか。
それは私には分かりませんが、それだけでなく、人の体が強く影響して決まってきたのだと思えます。
 
道具によって体がつくられていくし、その時の体によって道具が作られていく。
単に「口に食べ物を運ぶ」ということだけでもいろいろです。
たまには意識していろいろ使ってみると学べることがたくさんあります。