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自律神経と鍼灸
台風が心配です。
当院でも備えはしていますが、予期せぬことが起こるのが天災です。
さて、季節の変わり目は季節だけでなくいろいろ変わる時でもあります。
天候、食事、体調、気分。
体調が変わると言ってもいろいろ。
調子が悪くなるとは限らず、良くなることもあります。
人によって好きな季節がそれぞれあります。
何となく調子が良い季節、何となく調子が悪い季節、それも人それぞれです。
季節の変わり目はいろいろ「変わるとき」です。
その季節と身体の変化についていけないと調子を崩す時もあります。
季節を変えようとしてもそれは無理な話。
自分が合わせるしかありません。
それがうまく合わないとちょっと体調が崩れることもあるんですよね。
今年のように台風や天候不順が続く時はそういうことも起きやすいものです。
それが自然だとも言えます。
季節の変わり目に体調が変動しやすい状態に自律神経の不調があります。
自律神経失調症という病名は鍼灸院でもよく聞かれます。
お話を伺っていると
「病院に行ったら自律神経失調症と言われて、、、」
掴みどころが無い、よく分からないように感じておられる方が少なくないようです。
それもそのはず、自律神経はつかみどころがありません。
人の機能を調整するために働いている神経ですからね、範囲が広すぎます。
いま出ている症状についてはご本人が一番分かります。
あくまで自覚症状は、ですけど。
しかし、どういうタイミングで酷くなるとか、なぜその症状が出ているのか、なぜそのタイミングで良くなるのか、、、というのはよく分からないことも少なくありません。
それに、そこをあまり気にするとそれだけで疲れてしまいます。
掴みどころがないのは、自律神経の働きは生命活動そのもの、全てだから。
だから症状が多彩なんですよね。
健康関連の書籍も本屋さんに山積みされていますが、、、簡単に書かれている本でもなかなか理解するのは大変です。
そもそも自律神経そのものが全て解明されたわけではありません。
まだまだ未解明なことが多いのです。
頭で考えるだけで理解しようとすると余計に混乱、、、なんてことになりかねません。
鍼灸で施術しているときも身体に出ている反応を全て追っていたら迷路に突入してしまいます。
特に慢性的な症状がたくさんある時ほど。
細かくみていけば情報は山のようにありますから。
そんなサインをしっかりみていくことは必要ですが、取捨選択も必要です。
だから時には大きくとらえることも必要になります。