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冬と寒とコタツ
師走ですね。
今年も残すところあと1ヶ月になり、冬を感じる今日この頃。
畳にコタツが懐かしいです。
今の住まいにはどちらもないんですよね~
さて、冬と言えば「寒」です。
普通は「さむい」とか「さむさ」とか言いますよね。
中医学では「かん=寒」です。
中医学の言葉に「六気」というのがあり、六の気は「風寒暑湿燥火」の6つことです。
何かの呪文のようですね。
この風寒暑湿燥火は、風、寒、暑、湿、燥、火にわかれます。
だから六気。
これは季節と結びついています。
例えば、風は春、寒は冬、暑は夏、というように。
この六気は自然の営みですから、これ自体問題にはなりません。
ただし、これが異常気象のような通常の気候から外れて起こると体調の問題として現れてきます。
冬が寒いのは当たり前ですが、異常な寒波が到来した時などがそれに当たります。
そういう急激な変化が起きた時は体調を崩しやすかったりしますよね。
そういう外的な悪影響を考える時に「六淫」という言葉を使います。
風邪、寒邪、暑邪、湿邪、燥邪、火邪というふうに、6つの外的な要素を表します。
この六淫のように人間が生きていく上で必ず影響を受ける外的な要素があります。
ただし、この影響は「悪」だけでなく「良」もあります。
一年を通した人の体の変化をみても、これらの気候の変化が大切になってくることがあります。
そして、人は外的な要素に耐えられるだけのものが本来備わっています。
織物などの技術が既に確立されていた江戸時代ですら、冬のさなかに相当な薄着で過ごしていたようですし(特に男性は)。
厚手の防寒着などを作ろうと思えば作れたはずなのに。
現代人がそうできないわけではありません。
過ごし方によってはそういう心身を取り戻すこともできます。
もちろん、いきなりやったら心身ともにもちませんし、私はエアコンなどの便利な家電を否定するつもりもありません。
ただ、夏が暑く冬が寒いのは当然のことで、それにずっと適応できていた歴史があり、なぜ今はそうでなくなったのかを考えていく必要があると思います。
こむつかしく書きましたが、自然には逆らえないってことですね。
ひとまず今夜は鍋かな~