ブログ
ヨモギ餅とお灸
おはようございます!
あたたかい?
やっぱり
さむい?
微妙な寒さがこたえる時ってありますよね。
さてさて、寒いときはお灸ってことで、今日はお灸の話。
お灸に使うのは艾。
艾…もぐさ
艾は蓬(ヨモギ)の葉を精製したのものです。
↑写真に写っているのが艾です。
葉の精製度合いでもお灸の熱量が変わるので、いくつか揃えて使い分けています。
ヨモギは日本人にとって身近な植物です。
と言っても、変わる生活習慣や食文化の中で少しずつ「身近」とは言えなくなりつつあるのかもしれません。
でも、我が家では「お灸のヨモギ」と「お餅のヨモギ」は今でも変わらず身近なものです。
ヨモギ餅、好きなんですよね笑
さて、ヨモギの用途は様々です。
ヨモギは日本各地に生えている強い植物ですから、手に入りやすく食から薬まで使い勝手が良い万能な植物です。
当院の近くにある多摩川に行ってもいっぱい生えています。
薬効や独特の香りがあり、ハーブと言えるかもしれませんね。
蓬餅にしたり天ぷらにして食べたり、怪我の手当てに使ったり、お茶や漢方薬として飲んだり、艾(もぐさ)にしてお灸をすえたり。
あ、私は飲んだことがないですが、蓬のお酒もあるようです。
蓬のことを「艾葉」と呼んだりもします。
古代から現代まで中国では鍼とともに灸がよく用いられています。
中国のお灸は日本のお灸とは少し雰囲気が違いますが、風土の影響なのか性格の影響なのか、はたまた好みなのか。
けっこういろんなやり方のお灸が行われています。
古代中国のある時期では、鍼よりもお灸が重視されていた時期もあったようです。
ですが、今では中国でも日本でもどちらが重要ということはありません。
というか、もともとどちらが重要ということはないんです。
それぞれに効果や目的が違いますから、優劣の議論は無意味です。
ただ、現代では効果とか目的とはちょっと違うことでお灸にとっては不利な時代なのかもしれません。
お灸をすえる時は基本的に火を使いますし煙も出ます。
火を使うだけでもダメな施設やテナントがありますし、煙なんてもっての外ということも少なくありません。
現代の中国でどうなっているのか私は知りませんが、日本ではテナントによってお灸ができないケースはこれからも増えていくと思われます。
ただ、、、
火がダメな場所ではどうしようもありませんが、煙だけがダメな場所なら煙が出ないタイプのお灸を使うこともできます。
*火を使わないお灸もあるにはありますが、私は使いません。
また、蓬(艾)を使わないとお灸じゃないというわけでもありません。
これは私もよく使います。
そうそう、若い世代のかたは見たことがないかも知れませんが、昔の西部劇では風に吹かれて丸く絡まった草が転がっていく光景がよくありましたが、あの草も蓬と近縁にある種らしいです。
好きだったな〜西部劇。
先週、早くも春一番が吹きました。
河津の桜はそろそろでしょうか。
今はなかなか見に行くことができませんが、心には桜を描いて暮らしたいと思います!
今日も一日頑張ります!