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掃除機と人
![掃除機と人](http://cdn.goope.jp/26696/230118012856-63c6ccc820d24.jpg)
天気予報によると今週は寒くなるそうです。
エアコン全開の日も増えそうです。
余計に乾燥、埃も増えますね。
鍼灸なかむらです。
先日、いつも通り仕事終わりの掃除をしているとどうも掃除機の調子が良くない。
最近吸いが弱いと感じていたので、フィルターを交換したりバッテリーを交換したりフル充電したりと試していたんですが明らかに吸い込みが弱い。
まさかなーと思いつつ一応ノズル(ストロー部分)を確認。
すると、しっかりゴミ詰まり。
詰まるような大きなゴミは吸ってないはずなのに。。
虫とかだったら嫌だなーとかなり警戒モードで詰まっていたゴミを取り出してみると、ただの髪の毛と綿埃でした。
何か引っかかるものがあるのだろうと筒の中を観察してみても他にゴミは無し。
ただ、筒の内側にほんの少しゴミがこびりついていました。
0.5ミリくらいの出っ張りという雰囲気。
え?これだけ?ってくらいほんの少し。
おそらく、そのほんの少しのこびりつきに髪が引っかかり、そこに綿埃が、また髪が、というように少しずつゴミが溜まっていったのだと思います。
掃除機が詰まったり壊れたりしたことはこれまで何度も経験がありますが、今回のような詰まり方ははじめての経験。
勉強になりました。
掃除機も人も同じなんだなと。
掃除機だけでなく、人も詰まります。
便秘もそうですし、脳梗塞などの血管が塞栓したり閉塞するような疾患も同じです。
ほとんどが、いきなり詰まることはありません。
突然に発症することはあっても、気づかないうちに少しずつ詰まりが大きくなっているものです。
脳梗塞のような重大な疾患でなくても、肩が凝ったり首が凝ったりすることも詰まっているようなものです。
気詰まり、というような表現もありますよね。
鍼灸にはそういういろんな詰まりを解消するというような考え方もあります。
掃除というわけではありませんが、そういう心身の整え方もありです。
今日も一日頑張ります!
2023鍼灸始めです!
![45F9189E-6166-4C64-A0D5-5F7739552087.jpeg](http://cdn.goope.jp/26696/230101014506-63b06712df8d3.jpg)
遅れましたが、、、
2023年、明けました!
おめでとうございます!
鍼灸なかむらです。
当院は本日が仕事始めとなります。
いつも通りの平常運転。
今年もバタバタ年始ですが、昨日は軽く体を動かしたので準備万端整っています。
全開でいきます!
年末年始は、それまでため込んでいた事務仕事でテンパりながらも、意地で毎年恒例の読書もしつつ過ごしました。
事務仕事(嫌い)をため込むのも、バタバタするのも、読書も、餅を食べすぎて太るのも、全ていつも通り。
どうにか落ち着いたのが昨日です。
初詣に参拝し、軽く運動し、やっと落ち着いて仕事始めを迎えられました。
読書は頭の体操とか言われることがありますが、私の場合は文字通り体を使っている感覚です。
がんがん体を動かしながらとか、体操しながら読んでいるわけではないんですが、昔からそういう感覚なんですよね。
落ち着きがない人間なんでしょうね。
でも、人は動物。
動くのは本能です。
と自らフォローしておきます(笑)
真面目な話、動く、というのは本当に大切です。
なにもスポーツと呼べるほど沢山の運動が必要なわけではありません。
いろいろと滞らないほどは動くこと。
少し散歩をしたり、体操したり、方法は何でも良くて。
少し汗かいたな、血がめぐったな、気が晴れたな、とか感じるくらいで充分。
まぁ、気が晴れるくらいの運動は結構なものかもしれませんが。
ほどほどに動いておくのが大切、ということです。
あまり動かないでいると心も体も滞ってしまいます。
一度止まると温まるまで時間がかかるのは人も車も同じです。
水道だって使い続けているから綺麗な水が出てきます。
しばらく使ってなかった水道の水をいきなり飲むなんてことはしませんよね。
人も同じです。
心も体も、いきなりは動けません。
ほどほどに使って動かしていないとびっくりしてしまいます。
今年も変わらず精進します。
本年もよろしくお願いいたします!
学び一年
![学び一年](http://cdn.goope.jp/26696/221229011132-63ac6ab4469b8.jpg)
今年の院業務は昨日が仕事納めでした。
鍼灸なかむらです。
あっという間の一年、というのが毎年この時期に思うことです。
あれこれやっている間に気がつけば年末。
そんな毎度の年末ですが、一年経てばいろいろなことが変わっています。
自分が気づくこと、気づかないこと、その違いはありますが。
鍼灸には変わっていくこととずっと変わらないことがあります。
変わるべきことと変えてはならないこともあります。
鍼灸をやっていると自然と自分の鍼灸を変えたくなります。
変化がなければ発展も進歩もありませんから、変えたくなるのは自分だけではないと思います。
意識しなくとも無意識のうちに変わっていることも多いものです。
自分のオリジナルが自然と入っていくものなのだと思います。
そうしながらより良い鍼灸を求めていく。
しかし、変えてはならない部分もあります。
先日、先輩鍼灸師のかたがそう話されていて妙に納得しました。
そうだよなと。
それほど大切なことがありますから。
それに、、、
自分のオリジナルだと思って有頂天になっていたら、既に数百年も前の文献に書いてあることだと後で知ったこともありますし(笑)
謙虚に、真摯に。
来年もその気持ちで精進します。
本年もありがとうございました。
鍼灸を伝えるということ
![](https://cdn.goope.jp/26696/220707001418-62c5a6ca1a112.jpg)
おはようございます。
鍼灸なかむらです。
ここ数日は少し涼しくなりホッとしていますが、もはや夏本番な暑さですね。
さてさて、外も暑いですが先月はまた別のアツイ日を過ごしました。
鍼灸には紆余曲折の歴史があり、また様々な論や技があります。
そんな歴史や技を学びに先週末は鍼灸の学会に出席していました。
出席と言っても私自身は運営側なのでバタバタしているうちに終わっていた感じでしたが。。
鍼灸には数千年の長い歴史があります。
そんな長い歴史の中で古くからあるモノが残っていたり、新しい理論や技が生まれたりもしています。
長い歴史の中で様々に変化してきたのが鍼灸です。
私のような現代の鍼灸師が知らないような良い時代も悪い時代もあったのだろうと思います。
それでも先達の方々が次の世代へと伝えてくれているから今の鍼灸があるのだと思います。
それを現代の鍼灸師である私たちが日々の鍼灸臨床で使わせてもらっているということです。
古代の思想や技は失われつつも細々と現代に伝わっているものもあります。
それを現代の鍼灸師が考察し生き返らせることもあります。
復元と言うと大袈裟に聞こえるかもしれませんがそれに近い面もあるのが鍼灸です。
古い時代の考えややり方だから現代には通用しないというのは間違い。
もちろん時代にそぐわないものもありますが、通用するものも沢山あります。
通用、、、どころか現代でこそ生かすべきものもあります。
それが失われてしまうのはとても勿体ないこと。
知識も技も一度失われてしまうとそう簡単に元には戻せません。
知識と技が一体でなければ意味がありません。
理論にしても思想にしても技術にしても、細々だったとしても、正しく受け継がれていってほしいと思います。
自分もそうできるように。
これからも引き続き活動していこうと思う一時でした。
今日も一日頑張ります!
世界一
![世界一](http://cdn.goope.jp/26696/220501192035-626e5ef356173.jpg)
かなり久しぶりの更新になってしまいました。
鍼灸なかむらです。
私はいたって元気、と言いますか人生で最も元気かもと思うくらいですし、院の胡蝶蘭も元気に咲いてくれました。
さてさて、、、
いきなりですが、世界一というのはかなりのパワーワードですよね。
ずいぶん前のことですが、あるかたと話したことで、ずーっと心に引っかかっていたことがあります。
「世界一の◯◯と言い切るお店があるんですよ!凄いですよね〜なかなかそんなこと言えないですよねぇ」
その話を聞いた時、それは凄いなと思いました。
でも
「うちの鍼灸も世界一ですよ!」
と言いかけて、そうは言えなかったんですよね。
なんとなく言ってはいけない気がして。
それをずーっと考えていたんです。
何故言えなかったのか、言うべきではないと思ったのか。
何気ない会話の中での一瞬でしたから、軽い感じでそう言ってしまえば笑い話の一つとして終わったでしょう。
でも、自分にはそうできなかった。
それどころか世界一って何だろうとという強烈な違和感が残りました。
その話からずっとそのことが鍋の焦げ付きのように頭に残っていました。
有り難いと思います。
自分の鍼灸をそう言う観点から考えたことがなかったですから。
世界一というのはいろんな事柄や分野に存在します。
世界一と断言できることもあるでしょう。
しかし、私の場合はひたすら技術を追って研鑽を積むことしか頭になかったため他と比べることを考えたことがありませんでした。
これまで発表されている論文や報告などで一つの症状に対して、どういう施術で、どのくらいの期間で改善しているかというような統計は出ています。
そういうものと比較したことはありますし、一刻も早く今の苦痛や問題を鍼灸で改善するのが鍼灸師としての自分の務めだと思っています。
しかし、世界一の鍼灸って何だろう、、、
それは考えたことがありませんでした。
そもそも鍼灸に世界一が存在するのだろうか。
改めてそのことを考えた結果に至った結論が、鍼灸に世界一などないという答えです。
その世界一には、目の前に人が存在していないような気がするからです。
たとえあったとしても他と比較して出てくる答えではないと思います。
あるのは
世界一鍼を打つ鍼灸(院)とか、世界一来院数が多い鍼灸(院)とか、世界一の大きさの鍼灸院とか、、、
そういう話になるのだと思います。
私は鍼灸師であり、目の前のかたに全力を尽くして施術するだけなんです。
きっと医療従事者はみんなそういう思いなんだと思います。
目の前の人に全力を尽くす。
独りよがりにならないために比較することも必要ことしれませんが、それよりも目の前の人に全力を尽くすこと。
それ以外にないと言うか、そのことしか意識にないような気がします。
それはきっとこれからも変わらない。
他と比べてあーだこーだ言うのは私のすることではありませんし、私が評価できることでもありません。
私の施術を受けたかたが結果がどうだったのかを知っているのであって、私が知るわけでもなく私が言うべきことでもありません。
比較しようがない医療という分野で私が世界一と言ったとしても滑稽ですよね。
あの違和感はそう言うことだったのだろうと思います。
この答えが出て、とてもすっきりしました。
私は全力を尽くすだけ。
今までと何も変わらない。
これまで同様に学び続けたいと思います。
今日も一日頑張ります!