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汗をかくこと
梅雨明けから夏日ですね。
計ってないのでわかりませんが、体重がちょっと落ちた気がします。
食欲は全く落ちないですが(笑)
さてさて、こう暑いと歩いただけでも汗をかきます。
当たり前ですが、汗をかくことは良いことです。
というか、ごく当たり前のことです。
汗をかかない暮らしは、ずーっと続いている人間の歴史の中でもごく最近の出来事(のはず)。
人間には汗腺があります。
汗を出すところですね。
あるからには使いましょう。
夏は高温で湿度も高い日本。
本来は汗腺が働いて汗をかくのが当たり前です。
そんな当たり前の暮らしでなくなれば、何かしらの異常が出てもおかしくありません。
汗をかくと言っても、何もスポーツをやりましょうとか、ジムに通いましょうということではありません。
私自身、そんな時間はありません。
スポーツだけが汗をかくことではありません。
ちょっとの間エアコンを切って部屋の掃除をするだけでも汗はかきます。
外をちょっと早足で歩く程度でも汗がにじんできます。
運動に慣れていない方は特に熱中症に注意しなくてはいけませんけど、汗をかくのはいろんなシーンで可能です。
ごく当たり前の日常生活で当たり前に汗をかく。
これが大切だと思います。
汗についてはもう少し書くつもりでしたが、長くなったのでこの辺で。
のらうた
この季節になると思い出すことがあります。
私は以前に救急病院に勤務していましたが、そこの院長がヒジョーに面白い先生で。。。
あ、もちろん医師ですよ。
職員みんなで共同作業をさせるのが大好きだったんですよ。
時には、ゴーヤの棚作り。(まかないで沢山食べました)
時には、グリーンピースの皮むき。(畑で育ててました)
時には、絹さやのヒゲとり。(畑で育ててました)
時には、お茶っ葉の袋詰め。(茶畑で育ててました)
基本、農作業(笑)
あ、職員旅行の際には皆でその土地の歴史を勉強するってのもありましたね。
十数年も勤務したのに、こんなことばかり思い出します(笑)
*畑などは院長の実家にありましたが、病院があったのは神奈川です。
さて、野良仕事をしていると「うたう」ことがあります。
歌ですね。
なんとなく、自然に歌うんですよね。
鼻歌くらいか、声に出ててもそれほど大きな声ではありません。
たまにけっこうな音量で歌っている方もいますけどね。
ドラマや昔話などでそんな光景をみることがありますが、実際に今でもあります。
野良仕事でなくてもありますよね、そんなことが。
特に何人かで一緒に仕事をしている時とか。
同じ動作を繰り返すような時は特に。
有名な草津温泉の湯もみ。
あれも歌ってますよね。
自然にああなるんですよね。
あれはショーとしてやっているという考えもあるでしょうが、やってみると分かります。
歌いたくなる(笑)
自然に出てくるものには、とても大きな意味や効果があるものです。
野良仕事にしても、スポーツにしても、全く声を出さないでやったら疲れが倍増します。
やってみるとわかります。
声を出すことは息を吐くこと。
呼吸は吐く吸うの繰り返し。
吸ったら吐かないと辻褄が合いませんよね。
湿鬱
梅雨に限らず、季節による心身への影響というのは強いものがあります。
何となく元気な季節とか、やる気が起きない季節とか、疲れやすい季節とか。。。
人によって違います。
扇風機を回しても、窓を開けてもムンムン。
でも明け方は寒かったり。
今はそんな季節です。
毎日、洗濯物と格闘です(笑)
この湿気が強い季節は体がどよーんとしがちです。
体だけじゃないですよね。
なんだか気持ちもあがってこないような。
体の中にも湿気がたまってしまったような。
そんなふうに感じやすいもの。
そんな時は特に、冷たいビールやジュースなどを飲みすぎ食べすぎないのが良いのですが。。。
つい飲みすぎたり食べすぎたりするのがこの季節でもあります。
冷たいものをとると、ムンムンして鬱陶しいのが少しの間だけまぎれますからね。
こう書いている私も食べすぎ飲みすぎな時があります(笑)
梅雨ってそんなもんですが、梅雨がどう影響するかはその人しだいです。
湿は生き物に必要ですが、過ぎたるは何とやら。
手っ取り早くどうにかしたい時は、とりあえず動いて汗かいてお風呂入りましょう!
顔と呼吸とお腹と肩こり。全てはつながり。
施術中によくする話として「膜」の話があります。
何度もしつこく話したりするので
「あーまた言ってる」
と思う方もいらっしゃると思います。
でも、しつこく話します笑
膜…fascia
ファシアですね、読みとしては。
facial(フェイシャル)…顔面
とは違います。
まぁ、結局は同じことなんですが。
膜は人間の体全体、どこにでも存在するものです。
筋肉にも、脳にも、神経にも、内臓にも、血管にも。
「膜」であるとともに強大な筋肉である横隔膜。
心臓や胃腸なども伸び縮みする筋ですが、心膜、腹膜で包まれています。
中枢神経である脳や脊髄も軟膜や硬膜などの膜で包まれています。
そして、体全体をすっぽり包む皮膚も大きな膜と捉えることができます。
よく「筋膜リリース」なんて言いますが、あれも「筋肉の膜」を「リリースする(解放する)」という意味です。
ペインクリニックや整形外科で筋膜リリース注射を行うところもありますね。
概念というか、考え方が少し違うだけで、手技的にはトリガーポイント注射とほとんど同じです。
うちで筋膜リリースするなら、ほとんど鍼、たまにカッピングやマッサージで行います。
膜は「つながって」います。
と言いますか、他の血管や神経もつながっています。
すべて「つながり」なんですよね。
だから悪いことも良いことも全身に影響が出るし、1箇所施術した効果が他にも波及します。
だからこそツボという概念が成り立つわけです。
様々な移植手術がありますが、それが難しいのは、この様々なつながりをそっくり入れ替える必要があるからです。
もちろん、倫理面での難しさもあります。。。
その意味で、肩こりも肌荒れも基本は同じことです。
便秘が改善すると肌の調子も整ったりしますよね?
呼吸も整うし、肩こりも楽になる。
体もつながっているし、施術もつながっています。
一人一人違うつながりを持って生きています。
勘違いする脳
先日、人間には不要なものは無いと書きました。
何人かの方と鍼灸院でもその話題になりました。
「不要なものは無い」
けど
「不要に思えるものはある」
とか。
必要だけど、時に不要だと思えるようなことってありますよね。
「この嫌な痛みさえ感じなかったら」
「この煩わしい痒みが無かったら」
そう思うことがあって当然です。
長く痛みが続いていれば、痛みを感じないで暮らせたらどんなに幸せかと考えたり。
人間の心身は実に巧妙に働いていますが、時にうまく働いてくれないこともあります。
そんな場面がある代表的なものが「脳」です。
最高中枢としての脳。
脳は、日々膨大なタスクをこなします。
エラーを起こすこともあります。
勘違いもします。
脳も完璧ではありません。
むしろ知れば知るほど不完全。
心臓や関節や筋肉などはほぼ完全な機能なものとして感じます。
でも脳は。。。
完全と不完全が同居しているような。。。
勘違いするものこそ「脳」です。
いろんな些細な勘違いも脳からうまれます。
*勘違いには脳だけでなく体も関わるのですが、話が複雑になるのでひとまず置いておきます。
痛み、痒み、凝り、、、これらは人間にとって必要な感覚ですが、これにも本当に必要なものとそうでないものがあります。
痛みなどは不快な感覚ですが、これが全く無ければ幸せどころか大きな不幸につながります。
怪我をしても痛くない、虫に刺されても痒くない、そうなったら問題ですよね。
危険信号としての感覚は絶対に必要なものです。
でも、危険信号としての痛みなどが必要なくなったのに痛みや痒みが続いている状況もあります。
腰痛や肩こりなどの慢性痛の多くはそういった状態です。
急性期は必要な痛みですが、それを過ぎても痛みが無くならない。。。
どんなに検査しても異常は無いのに痛みは続いている。。。
そんな原因が特定できない痛みがたくさんあります。
そういった状況も脳の誤作動というか、エラーというか、そういうことから生じてくることがあります。
人間も他の動物と同じようにシンプルな暮らしをしていた時代があり、そこから急激に文明が進化してきました。
文明は進んでも、人は急には変われません。
「脳」のエラーはそんな人間の進化の過程が影響しているのかもしれませんね。
動物と同じ暮らしに戻れるかと言われれば、それは難しい。
でもその一部というか、エッセンスは取り戻せます。
そういう部分が必要なのだと思います。