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花粉症とお腹のツボ
花粉症と言えば
くしゃみ
鼻水
鼻づまり
まぶたや鼻のムズムズ感
皮膚のかゆみ
などがよく知られる症状ですが、、、
お腹の症状が起こることもあります。
花粉症はアレルギー症状の一つであるため、いろいろなところに影響するようですね。
鍼灸院でそういう話になると
「そう言われると最近、、、」
お心あたりがある方がいらっしゃるようです。
花粉は空気中を漂っていますから、直接触れる目、鼻、喉の粘膜にまず症状が現れやすいですよね。
関連して耳のかゆみなどもよく聞きます。
アトピーの方では顔面部のかゆみが真っ先に起こるかたもいらっしゃって、それがバロメーターになると言われるかたも。
そんな中、お腹の不調も割とよく聞きます。
特にお薬などは使用していなくても花粉症の時期はお腹にくるんですよね、、、と言われたり。
*花粉症の治療で薬を服用されている方では便秘になることもあるようです。
ちなみに、花粉症の様々な症状に対する鍼灸ケアでよく用いられるツボは胃腸に関連するとされているツボが多いです。
まぁ、全身として考えつつ胃腸を整えるという考えは花粉症に限らず鍼灸では基本的な考え方の一つですからね。
こういうつながりをみていくと、いろいろ気づかされることが多いです。
子どもの振りみて我が振りどうする?
先日、腰の痛みがある小学生がお父さんと一緒にご来院。
お子さんはスポーツをやっているようですが、今は腰が痛くて練習を見学しているとこのと。
*スポーツはやっていますが、それが原因ではありません。
その子の施術をしながらお父さんと姿勢の話になりました。
子どもの頃
「シャキッとしろ!」
「背筋を伸ばせ!」
と言われた経験がある方
いらっしゃいませんか?
そんな時に注意されるのはたいてい「子ども」なんですが、、、
大人になると注意されない、というか、注意してもらえません。
赤ちゃんをみていると分かりますが
はっきりモノが見えるようになって
首がすわって
寝返りうつようになって
座れるようになって
ゆっくり体が二足歩行のための体に近づいていきます。
脊椎も徐々にS字になっていきます。
その成長過程をみていると、自然に腰がストンとすわる時期が必ずきます。
特に何もしなくても。
それがいつしか崩れる。
子どもによっては、それが定着してしまう。
そうなると
「シャキッとしろ!」
と言われるわけです。
言いたくなるのも分かります。
ですが、、、
もし、お子さんの姿勢が悪いなら
親である自分の姿勢を省みること。
もし自分の姿勢が崩れていたら、お子さんに注意しても効果は期待できませんからね。
「母さんだって~」
「父ちゃんだって~」
って言われてしまいます。
もちろん姿勢は家庭だけで出来上がるものではありませんし、兄弟姉妹の中で一人一人姿勢は違います。
でも、最も強い影響を受けるのが親の姿勢であることは確実です。
親の背中をみて育つわけですからね。
今は「親と子どもだけ」の家が多いですから尚更です。
子は親の鏡。
子どもの姿勢は親から。
自戒の念をこめて。
先手必勝
先日、往療先の患者さんが一言。
「ワタシのお腹、出てるでしょ(笑)」
いやいや、わざわざ出さなくても良いですけど(笑)
この前も出してましたよね(笑)
「だって、出さなきゃ見てくれないでしょうに(笑)」
そりゃーそーですけど(笑)
「これ、どうにかならないのかしら、、、ひっこむ鍼とかあるでしょ?(笑)」
どーにもならないですよ(笑)
と言うか、そのままが良いですよ。
「そうかしら~たしかに肌触りは最高なのよね~(笑)」
そうですよ~最高級品ですよ(笑)
「今なら安くしとくわよ(笑)」
いや、高くつきそうです(笑)
この後もずーっとこんな話ばかりして帰ってきました。
あ、施術はしてますよ、もちろん(笑)
いや、ホント、冗談抜きに良いお腹なんです。
病気をしてから生まれ変わったというのがご本人談ですが、実際そうなのかもしれません。
お腹、それは身体の真ん中、中心です。
まさに心ですね。
この患者さんは歩けませんが心は自由。
往療に行ってはいますが、どっちが施術してるんだか分からないくらいです。
不調があるから施術しているわけですが、、、
そう感じさせないものがあります。
唯一気になっているのは、いつも先に笑いをとられること(笑)
いつかは先手を打ちたいものです。
捻挫とお灸
先日書いた捻挫の学生さん、試合でちゃんと動けました~と連絡くれました。
良かった良かった。
でも、試合の終わり頃は痛みが出てきたらしいので、今は結構痛いはず。。。
まぁ、それも良い思い出にしちゃうのかもしれません。
パワフルな学生さんですから。
まぁ、ひとまずホッとしました。
後はしっかり治しましょうね。
さてさて、うちの鍼灸院は「鍼灸なかむら」ですが、私は柔道整復師でもあります。
*柔道整復師は、骨折・脱臼・捻挫・打撲への施術をするための資格です。
救急病院勤務が長かったので様々な怪我に施術をしてきましたが、怪我につきものの「炎症」については思うところがあります。
怪我をすると、それがどんな怪我であったとしても必ず炎症反応が生じます。
怪我により炎症が起きるのは当たり前の反応です。
それ自体に良い悪いはありません。
必要だから炎症が起きているわけですからね。
ただし、炎症が強く起きれば腫れや痛みが強くなります。
それではつらいため、何らかの対処をするのが普通です。
炎症への対処としては、アイシング、、、消炎鎮痛剤、、、注射、、、
方法はいろいろあります。
氷や水で冷やすのはほとんど本能に近い行動かもしれません。
炎症をどう処理するのかは、炎症や痛みの度合いによりますし、その場その時での判断もあります。
捻挫などにより局所的に炎症が起きた場合は、一般的には「氷」や「水」で冷やしたり消炎鎮痛剤を用いますが、、、
この炎症に対する処置として、鍼灸では面白い考え方があります。
鍼灸そのものは「冷たい」わけではありません。
氷のように直接的に冷やすことはできません。
直接的に「冷やす」のではなく結果的に「冷える」、そんな感じです。
*これは私がそう表現しているだけなので、その点ご了承ください。
冷えると言っても、氷などで冷やした時や消炎鎮痛剤を用いた時とは違う反応なのですが。
そうやって炎症に対応していきます。
こういう鍼灸の作用はまだまだ解明されていませんが、、、
誤解を恐れずに言うならば、鍼灸では理屈よりも結果の方が大切。
実際に腫れがひいたとか、痛みが軽減したということが大切です。
逆に言えば、結果が伴わないと意味がないとも言えます、ね。
まぁ、そのために理論があるわけなんですけどね。
絶対、試合に出たいんです。捻挫の痛み(鍼灸治療)
先日、久々にご来院された学生さん。
今春に高校を卒業し大学へ。
「そーかーもう卒業か~」
なんて感傷にひたる、のは後回し。
電話で大まかな状況は聞いていましたが、来てみると思っていたよりひどい捻挫でした。
典型的な足関節の靭帯損傷。
よくあるパターン、外側ですね。
靭帯損傷(いわゆる捻挫)は全身どこの靭帯にも起こりえますが、その中でも足関節が最多です。
足首を内向きに捻った時に受傷するのが一般的ですが、程度が軽いものから重いものまで様々です。
痛みや腫れについても、数日で自然に軽快するものから数か月かかるものまでいろいろです。
整形外科で診察後
「どうしても出たければ出ても良いけど、、、その後どうなるかはわからないよ」
と言われたとのことでした。
でもって6日後に部の引退試合があると。
で、絶対に出たい、と。
まぁ、無茶ぶりはいつものことで(笑)
ただ、将来もあることです。
普段なら試合は諦めて整形外科での治療やリハビリに専念するようにお話しますし、今回もそう話ました。
でも、、、
本人の身体で、将来も本人のものですからね。
最終決断は本人です。
週末がその試合です。
腫れもほとんどひきましたし飛べそうだと言っていましたが、さてさてどうなるか。
思いっきりはできないかもしれないけど、これまで一緒にやってきた仲間と大切な時間を楽しんで過ごせたら私も嬉しいです。
それが終わったら改めて感傷にひたるかな~