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シャドーピッチングなら大丈夫とは言えないんです
野球肩や野球肘など、何らかの投球傷害の施術過程で
「シャドーピッチングならOK」
と言うケースがあります。
これは当院がということではなく、他の鍼灸院でも整形外科でも同じです。
ただ、これはホントにケースバイケース。
「その」OKは「その人だけ」に言った言葉です。
「チームの先輩がシャドーなら大丈夫って言ってたよ」
「痛くないならシャドーならイケるんじゃないの?」
これは全くアテになりません。
肘の投球傷害と言っても、一人一人状態が違います。
傷めている場所も程度も違いますし、治っていく過程も違います。
たとえ同じような場所に痛みが出ていても、なぜその場所に痛みが出ているのかは一人一人違います。
シャドーは、ボールを持たないために力がかかっている感覚がありませんよね。
そもそも全力でやるのが目的ではありませんけど。
ボールを持たない分だけ、思い通りに体が動く感覚や楽に投げられているような感覚があります。
しかし、関節や筋肉などにはシャドーなりの負担がかかっています。
ボールを持たないからこその負担もあります。
この負担、思っているより大きいものです。
シャドーを行った選手を翌日にチェックすると、本人が感じているより強く筋肉に張りが出ていることも少なくありませんからね。
ピッチャーにとって投球を禁止されるほどつらいことはありません。
シャドーなら大丈夫と言われれば、ついやりすぎてしまうのも分かります。
真剣に競技に取り組んでいれば、練習がやりたいのは当たり前。
やらずにはいられない、と言った方がしっくりくるかもしれません。
ですが、自分がやりたいことと、今すべきことは違います。
そこをしっかり考え、今やるべきことをやる。
と、こんなことを書いてはいますが、
「それが出来りゃ簡単なんだよ」
と、学生時代の私なら思ったでしょうね笑
春先の汗と痒み
今日は雨模様。
ヒヤッとした空気に、早起きしてしまいました。
今日は寒空ですが、、、
春先はけっこう痒みが出やすい季節。
いろんな要素が関係しますが、暖かくなってくると〈汗〉も一つの要素になります。
夏場にたくさん汗をかいても何ともないのに、、、
そんな方もいらっしゃると思います。
汗と関係する皮膚症状に〈コリン性蕁麻疹〉があります。
コリン性蕁麻疹とは、汗をかくことでアセチルコリンが作用し蕁麻疹や痒み、チクチク感などの症状が現れます。
発疹は出ず、痒みや刺激感だけを感じることもあります。
名前は聞き慣れないかもしれませんが、似たような経験をされた方は少なくないはず。
すぐおさまることも少なくないので
「たまにこうなるんだよね〜」
というくらいで終わっていたりします。
コリン性蕁麻疹では、症状が強いと抗ヒスタミン薬などが処方されるようです。
あまり症状が強くなく日常生活の負担になっていなければ、少しずつ汗をかくようにしながら慣らしていくようにする指導が行われることも多いようです。
鍼灸院で施術する際は、循環改善を第一に、わずかに汗が滲む程度に治療を行っています。
なので、後で少し痒みが出ることもあります。
また、痒みに効果があるとされているツボを使うこともあります。
実は、私も2回ほどそんな蕁麻疹が出たことがありました。
私の場合は単発ですぐに収まったため、当時は全く気にしていませんでしたが。
多忙による睡眠不足、それに運動不足なども重なり出たのだと思います。
動いてはいましたが、汗をかくことは少なかったです。
知らず知らずに、汗をかけない体になっていたんですね。
当時は、そんなことにも気づかないほど自分を追い込みまくって仕事してましたからね。
睡眠時間は平均3時間くらい。
超人的な人ならそれでも良いかもしれませんが、私は凡人ですから笑
そんな状況で長く続けられるわけがありません。
これは、本当に人それぞれなので、私と同じようなケースの方もいらっしゃいますし、全く違うこともあります。
ただ、ご来院される方では、運動不足で日頃に汗をかいていないケースが圧倒的に多いですね。
ちょっとすると、夏場でも汗をかかないような生活を送られていたり。。。
人間は汗をかくように出来ています。
汗をかくくらい体を使うこと。
汗をかくことなく、頭ばかり使っていると、、、
いろんな不具合も出てくるものです。
事情、状況で運動できないということはあります。
でも、少しずつでも、、、汗かきましょうね。
疲れもいろいろ。堅くて苦しい?肩が苦しい?
かたくるしい→「堅苦しい」
という言葉があります。
本来の漢字表記は「肩苦しい」とは書きません。
〈堅苦しい〉なんですよね。
恥ずかしながら、30代になって初めて堅苦しいと書くのだと知りました。
ずっと「肩苦しい」だと思ってました。
しかし、イメージとしては〈肩苦しい〉って表現でも良さそうな気がしませんか?
かたくるしい場面では
緊張したり、、、
頭を使ったり、、、
気をもんだり、、、
そんな場面がすぐ浮かんできます。
気持ちに余裕がないと体にも同じことが起こります。
逆もまたしかり。
で
「あー肩こったー」
となるわけですね。
精神の疲れと、肉体の疲れ。
ホントは同じことなんですが。
どっちに気がつきやすいかは人それぞれです。
ドローインってダメなんですか?
「テレビで○○っていう体操を見たんだけど、アレって効くの?」
という質問を受けることがちょくちょくあります。
逆に
「○○って駄目なの?」
と聞かれることも。
人気のある健康番組を放送した翌日は、2、3人のかたから同じ体操について聞かれることもあります。
マスコミの影響力って強いんですよね。
先日ご質問されたのが、
「ドローインって良くないんですか?」
その方は日頃の自主トレの1つとしてドローインを取り入れているとのことですが、
仲間うちで
「ドローインは体を固くするから良くないらしいぞ」
というのが話題に上ったそうです。
なんでも、テレビか雑誌の記事にそんな内容のことがあったとか。
で、心配になったと。
私がそのかたに聞いたのは
「では、ドローイン取り入れてから体が固くなりましたか?」
ってこと。
答は
「いや、、、固くなったと感じたことはないです」
ドローインという呼び名が割と知られるようになってきたからでしょうか。
ある治療方法や、あるトレーニング方法が流行ると、必ずそれを否定する話が出てくるものです。
ドローインもその標的になったんでしょうね。
よくあることです。
結論は
「ドローインをやるから体が固くなるのではなく、体を固めるようなドローインをやるから体が固くなる」
です。
ドローインをやると体が固くなるということはありません。
それ自体は良いトレーニングです。
お腹を絞るような動作のため、引き締め効果も実感しやすくモチベーションも上がります。
ただ、、、
ドローインばかりやっていると、お腹を締める動作ばかりが強調されてしまいます。
簡単に言うと、
身体を丸めるような姿勢になりやすい。
ということ。
ポジショニングが問題なければ大した問題にはならないのですが、お腹を引き込む時に前屈するような動作を強調してしまうと繰り返すうちに身体がその動きを覚えてしまいます。
安定するポジショニングのまま腹圧をかけるのがドローイングのコツです。
どんなトレーニングでも「悪いトレーニング」というものはありません。
もちろん、やり過ぎや間違ったやり方は駄目ですが。
目的次第。
やり方次第。
ということです。
同じやり方でも、目的や考え方が違えば良い方に向くことも悪い方に向くこともある。
これは、トレーニングや体操に限らず、様々なことに当てはまりますよね。
これも鍼灸院でよくある会話ですが
「痛いくらい強くマッサージして欲しいのですがやってもらえますか?」
強くやれば良くなる、とは言えません。
それに、硬くなっている筋肉を柔かくするためなら力は不要です。
ただ、目的によっては痛み(またはそれに近い感覚)という要素が必要な場合があります。
単に〈かたい〉と言ってもいろいろです。
なんだか、話が違う方向へきてしまいましたが、、、
ドローインそのものに善悪はない、です。
ディズニーの世界観?
今夜は2か月ぶりくらいに家族でゆっくりと過ごしました。
で、娘と見ました。
〈アナと雪の女王〉
その中で
「心を変えるのはとても難しいことだが、頭は簡単にまるめこめるからね」
と話すシーンがあります。
誰の言葉なんでしょうか。
オリジナルなのか。
ディズニーの世界観はどこからきてるんでしょう。
どこから影響を受けたのでしょうか。
凄く興味があります。