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筋力は発するもの
今日の午前中は、鍼灸院はお休み。
業者さんが入ってエアコンクリーニングをしてもらっています。
自分でも月に1回は掃除していますが、やっぱりプロは違うんですよね~
昨年も来てくださった方なので安心しておまかせしています。
さてさて、「筋力」という表現があります。
この筋力という概念は結構やっかいなものです。
人によって筋力の捉え方が違いますからね。
スポーツ
日常生活
走る
歩く
立つ
座る
重たい物を持つ
素早く動く
滑らかに動く
遠くに物を投げる・飛ばす
高く飛ぶ
、、、
様々な要素があるのが身体を動かすということ。
文章に表現したり、動きを解析する時は一見分けられるようにも思いますが、実際に動く時は一つ一つを分けて認識するのは不可能です。
まぁ、私のような凡人には不可能でも、天才と言われる一部の方なら可能なのかもしれませんが。。。
パフォーマンス評価に、筋量や筋力を繋げて考えることが習慣化していたりします。
筋量を測定するマシンもありますね。
学校では未だに背筋力測定とかありますし。
私も学生時代は「楽しく」体力測定をしましたよ。
「握力70キロ!」
「背筋200キロ超えた~!」
といったゲームとしては面白いと思います。
数値化すると、いわゆる「筋トレ」へのモチベーションに繋がるということもあります。
ただ、それが実際の動きに繋がるかは別問題です。
*私はいわゆる筋トレを否定するわけではありません。一つの方向性に偏るのは危険じゃないの?と考えているだけです。
プロスポーツ選手を取り上げる特番などでも、握力が〇〇とか、背筋力が〇〇とか、、、(最近は昔ほど言わないですが)
数値として出る方が比較しやすいのは分かりますけどね。
かなり前ですが、上野駅で見た行商のお婆さんのことを書きました。
体は細いんですが、重そうな荷をひょいって感じで軽々と担ぐ姿が綺麗だなーと思った、というような内容です。
こういう動作は慣れもありますが、根本的に体がしなやかなんですよね。
動きがしなやかで、淡々とこなす。
重たい荷物でも、いわゆる「筋力」はほとんど無くても、そんな動きができる。
私が見た女性は、走れば小学生に勝てないでしょうし、バーベルのバーだけを持ち上げるのも大変かもしれません。
でも、部活でガチガチに筋トレしている選手が軽々と重たい荷を持てるかというと、そうでもありません。
そういう作業をやると、とたんに腰が痛い、足にきた、という声が聞こえてきたりします。
行商とスポーツは違いますが、動くという本質に変わりはありません。
「〇〇というスポーツに特化したトレーニングをやっているのだから、荷を担げなくても問題ない」
高いレベルになればなるほどその傾向が強くなるのは当然かもしれません。
でも、それだけと思って欲しくないな~
と思う今日この頃です。
鼻づまり(鍼治療)
副鼻腔炎は、抗生物質が効きにくい疾患として報告されています。
鍼灸院にも首肩の凝りなどと一緒に慢性副鼻腔炎の症状がお悩みのかたがご来院されますが、かなり長く抗生物質を服用されているかたもいらっしゃいます。
なので、鼻洗浄を試したり、チク〇インなどの市販薬を試したり、サプリメントを試したり、、、そんなことが多いようです。
で、その中に鍼灸があったりするわけですね。
さて、当院の場合は、慢性副鼻腔炎の鼻づまりなどの症状に対して鍼で施術していくことが多いですが、そのあたりはケースバイケースです。
ただ、ほとんどの方は他の症状への施術で当院に来られ、施術を受けたら「あれ?鼻も調子良いみたい」という感じです。
首肩凝りで施術を受けて、何回か後に「鼻はどうです?」と聞くと「あれ?そう言えば調子良いみたい」とか。
人によっては、あまりに副鼻腔炎だった期間が長くてそのこと自体を忘れていたという方もいらっしゃいますけど。
鼻づまりが改善したり食べ物の匂いが感じるようになって、初めて副鼻腔炎だったことを思い出した。。。などなど
ちなみに、副鼻腔炎が改善すると首や肩の凝り感も軽減していることが多いのですが、本当はどっちが先でしょうね。
はたまた他の要因か。
本質はシンプルなものですが、現れてくる症状は様々なことが絡み合っているものです。
指
武道、スポーツ、舞踊。。。
ある方にとっては日常ですが、特にそんなことがなく日常生活を送る方でも「指」は重要な要素です。
重要だということは何千年も前から言われていることで何を今さら、、、ですけどね。
生活様式が昔と今とでは違います。
自然とトラブルの起こり方は違ってきます。
足の指は、立っている、歩いている、そんな時だけ働いているわけではありません。
「つまむ」「立つ」などの所作はもちろん、坐していても、臥していても、働いています。
ご来院される方の中には、病気や事故により指を失った方もいらっしゃいますが、同じように末端(断端)部はとても重要になります。
さて、スポーツや舞踊をやっておられる方をみていると、指のトラブルがいかに多いか。
爪のトラブル、皮膚のトラブル、動きのトラブル、循環のトラブル、、、
ご本人は指まで意識がいっていない場合も多く、とんでもなく固くなっていても、循環障害が起きていても気づいていないことも多々あります。
極端な方では、指のトラブルが改善しただけで他の様々な症状まで無くなることがあります。
鍼灸やあん摩、指圧などでは「おなか」「せなか」が重要視されることも多いですが、同じように末端である皮膚や指も重要だとされています。
まぁ、重要でない「部分」なんて存在しないのですが。。。
何らかの症状、特に痛みなどがあると、痛む部分へ意識が集中してしまうものですが、
もし
「しばらく自分の指なんて見てない気がする」
ということがあったら、、、
そんなところに少しだけでも意識を向けてみると生活が変わるかもしれません。
本
書物や書籍から学べることは沢山あります。
ただ
それは字面だけのことではありません。
私の20代前半は、
本なんて意味無い!
ってな感じで、ひたすら師匠について回ってた感じでしたが、、、
20代中ごろから本の虫みたいになってひたすら文字(本だけではないですけどね)と格闘する日々。
とにかく幅広く知識や技術を求めたのかもしれません。
焦っていたと思います。
でも、30前くらいになって、同じ本を何度も読み返すことが次第に増えました。
しつこいくらいに笑
書き手の裏の声を聞きたい、読み取りたいと思っていました。
そして40代。
本は読んでいるようで読んでない笑
一応見ているんですよ、字面は。
でも、本を読んでいても、ほとんどは別のことを考えています、、、
以前に施術した患者さんのことだったり、今施術している患者さんだったり、施術している時の感覚だったり、、、
本のフレーズからいろんなことが浮かんで繋がって、それをまたほどいて。
それを繰り返している感じです。
なので、20代のころは数時間で読み終えた本が、同じ本なのに今だと数ヵ月かかったりします。
知識を得るためだけに買った本なら今でもあっという間に読み終わりますけど。
本という存在はその人その人で違ったものなんでしょうね。
さてさて、当院の短い夏休みも終わり、今日からがっつり仕事してます。
これからビール飲んで、明日も頑張ります!
スポーツ
何かのスポーツ、何かの競技に取り組んでいれば、楽しいことばかりというわけにはいきません。
むしろ、苦しいことの方が多い。
そうでない人もいるでしょう。
でも、私は苦しいことの方が多かったかも。
勝った喜びも体が覚えているという感じですが、負けた時の何とも言えない感覚もまた体が覚えています。
勝って嬉しい、負けて悔しい。
それはそうなのですが、そう単純でもなく。。。
決勝までポンポン勝ち上がり、決勝でなす術もなく負ける。
まさにコテンパンに。
とてつもなく強い無力感。
今となればほとんどが楽しい思い出のように感じますが、、、
当時のことをよくよく思い出してみると、苦しかった思い出も呼び起こされます。
一生色褪せることなく思い出せるのは、嬉しさよりも苦しさかもしれません。
そんな中に少しだけ、とっても大きな喜びがあったり。
スポーツ、競い合うというのは、楽しくもあり苦しくもあり、強く惹き付けられるものでした。
今では、私自身は「楽しむ」範囲でしかスポーツをやることはなくなりましたが、選手と関わっていると当時のことをよく思い出します。
選手ではない、今の自分に何が出来るのか。
楽しくもあり、苦しくもある。
今もそんな生活なんだなー
でも、今は、、、いろいろ喜びの方が大きいかな。
しみじみ思う、今日この頃です。