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カッピング(吸い玉)はどこにやるのが効果的?
当院ではカッピングで施術することがよくあります。
逆子のお灸や小児はりの方には用いませんが、その他の方では7割くらいの方にカッピングを併用した鍼灸施術を行っています。
そんなカッピングについてよく聞かれることに
「どこにつけるんですか?」
というのがあります。
施術前に施術内容やカッピングの説明をしている時にご質問を受けることが多いですね。
「背中につけるんですか?」
「首にもやりますか?」
「跡はどのくらいで消えますか?」
「他の人から見えるところはちょっと」
「プールに行く予定があるのであまり跡がつくのは、、、」
という方もいらっしゃいます。
「もう、どこでも良いからどんどんやって!」
という方が実は多いのですが(笑)
どちらにしても、必ずご本人の了承を受けてからカッピング施術に入ります。
施術中に聞かれる「どこに?」というときは
「カッピングをする場所の判断基準」
という意味で聞かれることが多いです。
なぜそこにやるのか。
ということですね。
「ツボにつけるんですか?」
「場所が決まっているんですか?」
「左右で違う場所にやるんですか?」
「頭痛なのに腰にやるんですか?」
「皆さん同じ場所ですか?」
「痛いところにやるんですか?」
「痛いところにはやらないんですか?」
というようなことです。
お答えとしては
「臨機応変です」
ということになります。
ツボに合わせてカップをつける時もあるし、そうでない時もあります。
場所は決まっておらず、その場その時で変わります。
左右で同じところに行うこともありますし、そうでないこともあります。
頭痛で腰に行うこともありますし、そうでないこともあります。
皆さん、場所はバラバラです。
痛いところに行うこともありますが、そうでないことが多いです。
痛いところにやらないというわけでもありません。
私がカッピングを行うときは
◉皮膚…皮膚の緊張、温度、湿度、色、動き、肌理、癒着、過去の怪我や手術など
◉筋肉…筋肉の緊張、萎縮、膨隆、動き、全体的な硬さ、部分的な硬さ、癒着、過去の怪我や手術など
◉特定のツボの作用
この3つを考慮しながらカッピングを行っています。
*この判断基準は鍼灸師によって違いますし、施術の組み立ての中でも変わります。どれが正しいということはありません。
カッピングの作用の中でも特に重要なのが血液循環への作用だと考えています。
と言いますか、それしかないと考えています。
どこにカッピングをすれば効率よく血液循環に大きな変化を起こせるのか。
これを考えるために筋肉や皮膚の緊張をみたり、温度や乾湿をみたり、ツボをみていくわけです。
結果として、凝りや痛みがとれたり、身体が温まったり、呼吸が楽になるということです。
お一人お一人カッピングを行う場所は違います。
一定の決まった場所はありません。
使用するカップの数も違います。
吸着する圧や時間も違います。
症状によっても違いますし、たとえ同じ人であってもその時によって場所が変わります。
体は日々変化しています。
たとえ自分では感じなくても。
だからこそ、その人・その場・その時でカッピングを行う場所も臨機応変に変わるということです。
【ご自宅でセルフカッピングを行うなら】
自分で首凝りや肩凝りのケアのためにカッピングをするなら、場所は簡単な目安で決めると良いと思います。
◉首や肩で凝りを感じる場所
◉カップをつけてみて気持ちの良いところ
この2つがわかりやすいと思います。
わからなければカップを軽くつけてみて、そこが気持ちが良ければ基本的には問題ありません。
あとは、商品の説明書に書いてある吸着時間を目安にすれば良いです。
効果を出そうと欲張って強くつけたり長時間つけるのはやめましょう。
くれぐれも「カップを着けたまま寝てしまった」というようなことがないように!
時々すごく痒くなるんです。首肩凝り・痒み(鍼灸治療)
痒みという現象は不思議です。
ジワジワと。
いきなりグワッと。
湿疹が出ているところだけではないですよね。
湿疹がひどいところが一番痒いとも言えませんよね。
痒みが強いところが一番治りにくいとも言えません。
全身に出たり部分的に出たりもしますよね。
痒みの出方はいろいろです。
当院の痒み対策は、鍼またはカッピングを中心に行っています。
皮膚に痒みが出ているのはあくまで現象の一つです。
鍼灸治療では、皮膚に痒みがあるから皮膚を施術するわけではありません。
身体全体を考えながら施術を組み立てていきます。
「あの痒みがなくなった」
そうなると私も嬉しいです。
「好きなことができるようになった」
なんて言われると、ホントに良かったな~と思う一時です。
【不定期に痒みが増すアトピーのケース】
主訴:全身のかゆみ、首肩こり、腰痛
施術:鍼、カッピング、セルフケアエクササイズ
経過:治療開始から1か月で手足の痒みはほとんど出なくなったが手首の痒みが残存。2か月目で背中と顔の痒みも半分程度に軽減したが、手首の痒みは残存。3か月目で顔と手首以外の痒みはなくなる。
骨盤ってどうなの?産後に腰が痛い(鍼灸治療)
「出産後から腰が痛くて」
とご来院された方。
助産師さんの指導を守ってきちんとベルトも着けて骨盤体操?をやられていたようです。
骨盤周りの筋肉も下肢の筋肉も比較的良好な状態でした。
産後に腰痛が起こると
すぐさま
「骨盤が、、、」
に考えがつながることがあります。
しかし
骨盤の形どうのより他の要因が強いケースも多いのです。
そして
骨盤は形よりも使い方が大切です。
慣れない育児に奮闘する中で、、、
上の子どものことも、、、
仕事の復帰も気になる、、、
子どもに挟まれ寝返りもうてない、、、
そんなお話もよく聞きます。
知らず知らずにいろんな負担がかかっています。
身体的にも
精神的にも
多くのストレスがかかってきますよね。
筋肉
筋膜
呼吸
姿勢
循環
思っているより表に現れてくることが沢山あるものです。
【産後に腰の痛みが続いていたケース】
主訴:腰が痛い
施術:鍼灸
経過:自宅で簡単なエクササイズ。日中の痛みは施術開始1か月ほどで無くなった。起床時の痛みは軽くなるも残っていた。2か月ほどで起床時の痛みも気にならなくなった。
緊張と呼吸
スポーツでも
仕事でも
日常でも
緊張する時ってありますよね。
もちろん私も緊張する時があります。
不思議なもので、嬉しい時でも、怒っている時でも、悲しんでいる時でも緊張ってするんですよね。
緊張を
感じるのか
感じないのか
その違いがあるだけ。
その一つの目安が
「呼吸」
とっても大切なことだからこそ
意識にのぼらない。
それが呼吸です。
逐一意識していては疲れてしまいますよね。
だから呼吸は半自動。
全自動でないのがミソ。
普段は無意識。
何も考えなくても勝手に呼吸しています。
特別な時だけ意識にあがる。
深呼吸、アクビ、気持ちを落ち着かせようとする時などは意識的に呼吸を大きくしたり小さくしたり。
一日のうちでそんな時はほんのわずか。
ほとんどは無意識の呼吸です。
呼吸が平常と変化していれば緊張しているしるし。
固くなっていたり
強くなっていたり
時には止まっていたり。。。
よく
息を詰める
って言いますが、、、
簡単に言えば、息を止めています。
しかも無意識に。
ちょっと考えれば一大事ですよね。
息してないんですから。
でも、そんなことが起こるのが緊張。
緊張していれば
それが無意識でも
平常の身体の営みとは違ってきます。
緊張に気づくこと。
呼吸に気づくこと。
身体も心も、今の状態に気づくからこそ整えることができる。
心。
呼吸。
身体。
いかに整えるのか。
大切ですね。
精進あるのみです。
○○の秋
週末からほとんど鍼灸院を留守にしておりました。
鍼灸関係の研究会、諸々の打ち合わせ、バレーボール関係などなど。
外でバタバタと。
特にバレーボールは久々に大汗かきました。
大会会場は予想通り
ムシムシ~
ジトジト~
熱戦が繰り広げられたこともあって更に暑さが増してましたね。
皆様、本当にお疲れ様でした。
あ、私の役目はプレーヤーではなく選手のケアです。
もう動けませんので(笑)
トレーナーとしての参加。
ちなみに、私はバレーボールは見るのもやるのも好きですが、ヘタクソです。
大会中は本当に見応えのある試合ばかりで、一観客になってしまう時もあり感心しきりでした。
ただ、、、怪我が予想以上に多かった。
トーナメントがかなりバードスケジュールですからどうしても無理がかかります。
仕方ない部分もありますね。
怪我の内容としては腓腹筋の肉離れが断トツに多く、他に手指、足指、手関節、肩関節、膝関節、足関節、腰部の捻挫が少し。
ただ、今回の発症は急性だとしても、疲労や過去の怪我など慢性的な経過をたどっている中での発症といった感じのものが多かったですね。
プレー経験が長い中で捻挫を繰り返しているため関節にゆるみやアライメントの崩れが出ていたり、筋肉に偏った動きのクセがついている方が多かったですね。
どの競技でも似たようなものですが、大会中のケアは一人にかけられる時間が数分しかありません。
毎度のことなのですが、その時出ている症状を一時的に改善するくらいしかできないのが心残りですね。
スポーツの秋を感じつつ、明日から完全に通常業務に戻ります。
張り切っていきますよ~