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夜に肩が痛くて目が覚めるんです・夜間痛・五十肩(鍼灸治療)
このところ肩の痛みでご来院される方が多いです。
それは季節の関係もあるかもしれません。
【季節のこと】
いわゆる五十肩、特にこじらせている場合は季節や暑さ寒さの影響を受けやすくなっています。
この季節は冷え、湿気、暴飲暴食などの影響を受けることあります。
「クーラーで冷えた」
「湿気で体調不良」
「冷たい飲み物を飲みすぎた」
そんなことはありませんか?
【あきらめていませんか?】
ここ最近でご来院されたほとんどの方は「五十肩(または四十肩)」とかつて病院で診断された方々でした。
しかし、病院でのリハビリや注射を途中でやめてしまった方が半数以上。
途中でリハビリをやめてしまうのは五十肩の傾向としてあります。
それは整形外科だけでなく、鍼灸院でも同じです。
私の経験の中だけでも同じようなお話を何百回聞いたのか分かりません。
お仕事や家庭の事情で通院が思うようにいかないことがありますし、そもそも四十肩や五十肩で関節拘縮がある場合は通院期間が長期になることが多いですからね。
強い痛みがとれても、そこから関節の柔軟性が回復するまでに時間がかかることが多いのです。
【変化に対応すべし】
五十肩の病態は変化します。
経過が長ければ長いほど、身体は初期の状態とは違ってきています。
当然、施術方針も施術内容もそれに伴って変化します。
加えて、個々の体質も考慮して最終的な施術プランを立てます。
その時々で異なります。
大まかに言うと、どんなに痛みが強くても拘縮がほとんどない方であれば鍼とマッサージを組み合わせることが多く、浮腫が伴っていればカッピングを併用し、関節そのものの拘縮が強ければ動的なマッサージをメインに施術します。
【まずは痛みをとるべし】
ご本人にとっては、五十肩の一番の問題は痛みであることが多いです。
特に夜間痛が出ている方は寝るのもつらい。
そのために睡眠不足になったり、疲労が溜まったりという悪循環です。
痛みのために動かさなくなって更に拘縮が進むことが問題です。
拘縮と痛みは重なり合っていますが、拘縮と関連する痛みとそうでない痛みを別問題として考えて施術を進めていくのが大切です。
【五十肩で夜間痛のあったケース】
主訴:腕が上がらない、夜中に肩が痛い
施術:鍼灸、マッサージ*整形外科でのリハビリと併用
経過:1回目の施術で夜間痛は1/10に軽減。2回目の施術後に夜間痛は消失。現在、拘縮を改善するためセルフエクササイズをしながら1か月に1回施術している。
洗濯物を干してたら、、、ぎっくり腰(鍼治療)
ホームページをリニューアルしました!
「もう夏だな~」
と思ったら、急に白く模様替えしたくなりまして。。。
あ、リニューアルではありませんが施術は年々進化しています。
その点は自信を持って進化と言えます。
さて、先日、早朝にお電話がかかってきました。
電話口からは悲痛な声、、、
「ぎっくり腰みたいで、、、今日、空いてますか?」
あまり時間を取れなかったのですが、、、ひとまず施術のご予約。
【ぎっくり腰のサイン】
突然きた激痛、ぎっくり腰、、、
ぎっくり腰は病名ではなく、急に腰が痛くなった状況、というような状況説明のようなものです。
なので、病院でみてもらうとぎっくり腰という呼び名ではなく違う病名がつきます。
で、ぎっくり腰のときは、、、
とにかく「突然の痛み」ですよね。
痛みが出るのは突然で、多くのケースではギクッとなってしまった「瞬間」があります。
ただ、だいたいは「前触れ」があるんです。
ぎっくり腰を何度も繰り返して起こしている方は分かると思いますが
「ちょっと前からヤバイ感じだと思ってはいたんです」
「この感じ、嫌だな~と思ってはいたのですが、、、」
鍼灸院でよくある会話です。
ちなみに、この「ギクッ」とした瞬間に強い痛みがあるとは限りません。
変な感じがする程度の違和感だけの場合もありますし、「ギクッ」から数時間後に痛みを感じ始めることもあります。
【見落とされやすいサイン】
忙しかったり疲れているとぎっくり腰の前触れとして現れるサインに気づかないことが多いものです。
・首こりや肩こりがひどくなった
・腰がなんとなく不安定な感じがする
・足が張ってきた
・浮腫んできた
・お腹が張ってきた
などなど。
前触れは直接腰に違和感が出ない場合もあるため、前触れだと気づかないこともあります。
ご来院されていろいろとお話を聞いていく中で
「そう言えば、、、」
なんてことが多いです。
ぎっくり腰の前触れはその方の身体の状態、体質、身体の使い方、などによって一人一人違いますから、気づかなくても無理はありません。
ただ、ぎっくり腰を繰り返す方は毎回同じような前触れがあることもあります。
予防のためにもちょっと意識してみると良いでしょう。
【予防の考え方】
ぎっくり腰の予防のためには腰を傷めない身体をつくっていけば良いのですが、これには時間がかかります。
腰の筋肉を鍛えるだけではほとんど効果がありません。
最終的に痛めるのは腰だとしても、首の負担からくるぎっくり腰、腕からくるぎっくり腰、足からくるぎっくり腰、、、全身の状態を良くしていくのが大切です。
特にしなやかなお腹をじっくりつくることが重要です。
そのため、身体ができるまでの間の対策が必要になります。
本来はぎっくり腰の前兆が出る前の段階でセルフケアをしておけばぎっくり腰の芽をつぶすことができます。
このセルフケアはどの方法が良いということはなく、ご自分に合ったものでOKです。
ストレッチが好きならストレッチすれば良いですし、セルフ灸やセルフマッサージが好きならそれでOK。
セルフケアの内容よりも、気づいた時に早めに確実にセルフケアを行うということが大切です。
【身体の声に耳を傾ける】
ちょっと自分の身体の状態に意識を向かわせることで、サインに気づくことができます。
細かな予兆に気づかなくても
「いつもより身体が疲れているな」
「いつもより身体に負担がかかったな」
ということは感じる時があると思います。
この
「いつもより」
が大切です。
身体をゆるめる・PMS(鍼灸治療)
月経前になるとどうも体調が悪くなったりイライラしたり、、、
そんなことありませんか?
今日はそんな話です。
【PMS(月経前症候群)ってナニ?】
PMSは月経前症候群という日本語名の通り、月経が始まる約1週前ころから様々な不快な症状が起きてくる状態のこと。
月経前に現れる症状は、その内容や程度は個人差が大きく、ほとんど気にならない方から日常生活に支障が出るほどつらい症状が現れる方まで様々です。
数日間仕事が手につかない、、、
料理もできないほどつらい、、、
一日中寝て過ごしている、、、
痛み止めは10年来の友達、、、
そんな方がたくさんいらっしゃいます。
私は男なのでその本当の痛みやつらさはわからないのですが、お話を聞いているだけでも大変なのは伝わってきます。
ご来院された方のお話を聞いていると、月経に対する恐怖心さえ伝わってくることがあります。
毎月やってくる苦しみ。
それでもなにくわぬ顔をして(顔に出さないようにして)出勤したり、子育てしたり。
本当に大変な生活を送られていらっしゃる方も。
【PMS(月経前症候群)の多彩な症状】
PMSの症状は多彩です。
・イライラする
・怒りっぽくなる
・頭が痛くなる
・身体が重く感じる
・腰が痛くなる
・下腹が痛くなる
・お腹が張る
・乳房が張る
・吹き出物が出る
・肌荒れがする
・憂鬱になる
・泣きたくなる
・むくみやすくなる
・集中力がなくなる
・疲れやすくなる
・何となく落ち着かない
・肩がこる
・顔が火照る
・便秘になる
などなど
月経前でもこのような症状が全く無い方もいらっしゃいますし、お腹が張るだけの方も、症状が複数の方もいらっしゃいます。
また、症状の強さはその時々の体調も影響が大きいと言われています。
そのため、吐き気止めや痛み止めなど複数の薬を常備しているというお話もよく聞きます。
【なぜ症状がバラバラなの?】
月経は女性特有の現象ですが、この月経に関係してホルモン分泌が変動することが多彩な症状を起こすことにつながるとされています。
中学校や高校の保健体育などで月経の仕組みを学ぶときは、エストロゲンやプロゲステロンなど4つか5つのホルモンしか出てきません。
確かに「月経」ということだけに的を絞ればそうなのですが、体内では実際にはもっと多くのホルモンが絡み合って作用しています。
月経に伴って起きてくる体調の変動に加えて、もともと冷えやすいとかムクミやすい、乾燥肌傾向などといった体質も関係してくるために症状は個人個人で違ってきます。
【鍼灸治療】
PMSのかたに行う鍼灸も基本的に他の場合と同じです。
・全身を整えるための施術
・症状別の施術
PMSの症状が強い方は足の緊張や浮腫が強くなっていることがあります。
そういった緊張や疲労をとることも大切にしています。
【月経前になると顔が火照って吹き出物が増えていたケース】
主訴:首肩凝り、顔のほてり、吹き出物、お腹の痛み
施術:鍼灸
経過:最初の3ヶ月は月経前に1回、月経終了後に1回の月2回施術。顔のほてりはまだ出るが、吹き出物は出なくなり、お腹の痛みは強い痛みは出なくなった。現在残っている肩こりの施術のためにご自分のペースでご来院されている。
【月経前から月経中にかけてお腹の激痛があったケース】
主訴:腹痛*婦人科診察で異常無し
施術:鍼灸
経過:施術開始以降の2回目の月経時は月経前はほとんど痛み無し(月経中には弱い痛みあり)。その後、徐々に施術間隔を空け現在1~2ヶ月に1回施術している。
副鼻腔炎・鼻水・頭痛・鼻づまり(鍼治療)
「あのね~緑色の鼻水が出たの!」
副鼻腔炎の鼻づまりのケアでご来院されたお子さん、話している中で一言。
緑色の鼻水が出たのがよほど衝撃だったらしく、何だか凄く嬉しそうに話してくれました。
人見知りしない子だなぁと思いながら聞いていました。
周りは心配していても子どもは案外平気だったりしますよね。
お母さんに話を聞くと
「私も見ましたが、緑色というより黄緑色みたいな」
「耳鼻科で蓄膿の鼻水が流れてきてると言われています」
「今は機嫌が良いんですけど、たまに頭痛がしてくると大騒ぎして大変なんですよ」
こういうことは、お子さんではよくあります。
副鼻腔炎では副鼻腔で起きている炎症のために鼻汁が次々に作られていて、寝ている間は自然に鼻水が鼻ではなく喉の方に流れていきます。
副鼻腔炎では、鼻粘膜の肥厚などにより鼻汁が外に排出されなくなると顔面の強い痛みや頭痛が起きることがありますからね。
鼻閉感がある場合は、鼻の通りが良くなるように頭や顔まわりの施術をします。
商陽や内庭など手足のツボに施術することもあります。
症状が強かったり慢性的な場合は背中の風門、脾兪、至陽、三焦兪などのあたりもよく使います。
今回はお子さんでしたので、鍼は円皮鍼を使いました。
お子さんの場合は大人よりも敏感ですし、反応が早いのが特徴です。
これで夜ぐっすり寝られるかな?
胎動の変化と逆子の灸
先週末に逆子の灸を受けるためにご来院されたかた。
昨日、無事に頭位になっていると診断されたとのご連絡がありました。
いやー良かったです。
一安心。
施術中の胎動が比較的強かったのですが、施術後も数時間よく胎動があったということでした。
これが逆子の灸をしていていつも不思議に思うところで、胎動がほとんどいつもと変わらなかったのに頭位になっていることも多いんです。
確かによく胎動があった時に頭位になっていることが多いですが、絶対にそうだとも言えません。
生まれる前から個性があるように感じます。
動く強さも違いますし、手をよく動かす子や足をよく動かす子、、、みんな違います。
お腹の中でいつも激しく動いていたからさぞや賑やかな子になると思っていたら、出産後はすごく静かな赤ちゃんでした、なんて言うお話も聞きます。
お灸の結果で性格判断とかできないかな?
と思ったりもします(デキマセン笑)。
さて、今日は逆子について。
逆子になる原因は、ほとんどの場合で不明です。
胎盤の位置や子宮の形、臍帯などが原因だと産婦人科検診で診断されることは実際には少なく、ほとんどのケースで原因はわからないと言われます。
時代が進めば解明されるかもしれませんが現時点では。。。です。
原因が分からないからこそ悩まれるようです。
食事がいけなかった?
体を冷やしたから?
昔タバコ吸ってたから?
ストレスが関係しているかも、、、
親はいつでも子どものことが心配です。
自分のせいかも、、、と考えがちです。
でも、原因はほとんどで不明なんです。
推測にすぎません。
多くの逆子は頭位になるんです。
心配なら担当医に聞けばきちんと情報を教えてくれます。
出産という大仕事を控えて心配になるのは当たり前です。
そんな心配な気持ちがあれば、遠慮せず相談しましょう。
その上で自分のできることをやっていけば良いんですからね。