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朝が最悪なんです、、、産後の腰痛と背中の痛み(鍼灸治療)
産後の体調変化は誰にでも起こりますが、程度によっては日常生活に支障がある場合もあります。
「ぜんぜん平気だったよ~」
という方もいますし
「二人目考えてたけど不安、、、」
というくらいつらい経験をされた方も。
腰痛の他によくある産後のトラブルが背中の痛みや張り感です。
腰の痛みと同時に出ることも多く、特に肩甲骨周囲の張りを感じるケースが多いです。
これは就寝中の姿勢、育児でのしゃがみ動作、授乳中の姿勢、抱っこなどの負担がかかりやすいところが肩甲骨から背部中央あたりだからです。
赤ちゃんのお世話をする時は、どうしても背中を丸めた姿勢が多くなります。
逆に前胸部は閉じてしまいます。
沐浴、授乳、オムツ換え、抱っこ、おんぶ、ベビーカーを押す姿勢、、、
この背中の張りが腰まで影響することもあります。
セルフケアにはいろんな体操などがありますが、授乳中のママさんにオススメしているのが「タオルケット(無ければバスタオル)」を使ったストレッチです。
丸まってしまった背中や閉じてしまった胸をタオルケットを使って伸ばしていきます。
やり方はいたって簡単。
①タオルケットを準備します。
②タオルケット1メートル幅に折って、クルクル丸めます。
*長さ1メートルくらいの丸太をタオルケットで作るイメージです。
③丸めたタオルケットの上に仰向けに寝ます。
*タオルケットの上に骨盤~背骨~頭まで載るようにします。
④膝は立てて、腕は床にたらします。
⑤全身できるだけ脱力します。
⑥このまま2~5分寝たままリラックスします。
この体操の途中で腰や首などの痛みを感じることもあります。
痛みを感じたときは、ゆっくり息を吸ってゆっくり吐くを繰り返します。
ゆったりした呼吸をしながらタオルの上でモゾモゾと少し動きます。
続けていくと傷みが軽くなっていきます。
1日1回を1週間くらい続けてみると効果を実感できると思います。
*ストレッチ感が物足りない方はタオルケットの上にバスタオルを巻いて直径を大きくしてみましょう。
ポイントは、できるだけ脱力すること。
最初の30秒くらいで身体の位置を微調整したり、力が入ってないか確認しながら力を抜いていきます。
いったん力を入れてみると脱力する感覚がつかみやすいです。
特に首から胸にかけて力が入りやすいため、そのあたりの脱力を確認しましょう。
*当たり前ですが、、、
スマホなどを操作しながらやると脱力できないため効果がありませんのでご注意を!!
簡単なケア方法ですが猫背、肩こりのケアとしてとても効果的です。
お試しを!
【産後の腰痛と背中の痛み】
主訴:起床時に腰と背中が痛む、足が少しむくむ
考察:腎虚
施術:鍼灸
経過:バスタオルストレッチをアドバイス。3回目の施術時には背中の痛みが1/5ほどになる。5回目の施術時には腰と背中の痛みはなくなる。
勝手に変わる身体~バレーボール選手・肩の痛みと腰痛(鍼灸治療)
昨日、調子が悪かった洗濯機がついに。。。
さようなら洗濯機。
実は鍼灸院って洗濯物が大量なんです。
大量の施術着にバスタオル、2台の洗濯機がフル回転してますからね~
午後は野球の練習(私が練習するわけではないですよ)に行く予定にしていたのですが、急遽洗濯機を買いに走りました!
機能はシンプルで良いので丈夫で長持ち、加えて今回は2日以内に納品が条件でしたが、店員さんもあれこれ助けてくださって無事今日納品にこぎつけました。
昨日は他にもバタバタだったのですが、ホントに助かりました~
店員さんありがとうございました!!
さてさて、今日は身体の変化について。
【勝手に変わる身体】
スポーツをしていれば、特に筋トレなどしなくてもある程度筋力が上がっていきますよね。
筋力が変われば身体の動きも変わります。
身体のバランスも変わります。
好む好まざるに関わらずフォームなども自然に変わります。
良い方向へ変わることもありますし、その逆もあります。
バランスをとるような(あるいは崩さないための)エクササイズを取り入れたり、今の自分の身体状況を認識することでも様々な変化を良い方向へ持っていくことにつながります。
「なんとなく調子が良い」
「なんとなく調子が悪い」
どちらもスポーツ選手なら誰しも経験があるはずです。
怪我の影響などで調子が崩れた場合は本人もすぐ気づきますが、特に思い当たることが無くても調子を崩すことがありますよね。
調子が良い時に気にする選手は少ないですが、調子が悪ければ気にするのが当然ですよね。
もちろんメンタル要素も考えなくてはいけませんが、知らず知らずに自然に変わってきた身体要素も考えていくことが大切です。
【感覚と現実】
施術とはまた別の話になりますが、調子が良いときほど身体の状態を気にする選手もいます。
その時の状態をビデオに記録しておき、調子を崩した時に立て直す参考にする選手も多いです。
また、選手が自分の調子を判断する際に重要な部分を占めるのがプレーしているときの感覚です。
「この感じでできている時は調子が良い」
などということを誰しも漠然と感じています。
動きは変わっていなくても感覚が変わった時もあるでしょうし、現実に動きそのものも変わったというような場合もあるでしょう。
ただ、感覚と実際の動きはかけ離れていることも多いものです。
感覚だけを優先しているとイメージだけが独り歩きしてしまうこともあります。
1か月に1、2度は練習や試合を映像として記録し確認しておくと良いです。
映像はたくさんのことを教えてくれます。
見るだけで調子が良くなることもありますからね。
【誇張される記憶】
「理由が分からないけどとても調子が良い」という状態はそう長く続くものではなく、必ず一段落します。
その時は実際に調子が悪くなっているのではないのですが、あまりにも良い状態を経験するとそれが一段落した時に「悪くなった」と錯覚するものです。
良かった時の身体の感覚やその時の感情は記憶のなかで誇張されてしまいます。
調子が出ない時ほど、過去のプレーが実際よりも良かったように感じてしまいます。
また、その記憶がプレーの基準になります。
「あの最高のプレーができた時の感覚」
をついつい追い求めてしまいます。
それが錯覚に近い感覚だと認識していればそう問題は起こりません。
急いで取り戻そうと焦らず、日々の練習をしっかり進めていけば良いだけです。
しかし、そううまくコントロールできないのが感情というもの。
良かった時の調子に戻そうとあれこれやるうちに本当に調子を崩してしまいます。
そんな罠にはまらないために必要なのが、自分の身体状況や精神状況を客観的に把握できる能力、異常を感じた時に整える能力。
誰にも必要な能力ですが、スポーツ選手にとっても重要な能力です。
【バレーボール選手の肩の痛み・腰痛のケース】
主訴:肩の痛み、腰痛
考察:トレーニングの中で背部筋の筋力(特に広背筋)が上がったことで、スパイク時の動作が本人が気づかないうちに肩に負担のかかる動きになっていたと考えられました。また、もともとあった腰痛(腰部の筋緊張)がそれを助長したと推測されました。
施術:鍼灸、エクササイズ
経過:計4回施術し肩の症状は消失。腰痛は軽減するも長時間練習した翌日はダルさと痛みが出る。現在、腰痛への施術を継続中。
産後の骨盤ベルトはいつまでつける?
肩こり(鍼灸治療)花粉症にそっくり、、、血管運動神経性鼻炎(鍼治療)
クシャミ、鼻水、鼻づまり、、、
こう聞くと、この季節にすぐに思い浮かぶのは花粉症などのアレルギー性鼻炎。
以上の3つの症状はアレルギー性鼻炎の3徴とも言われていますからね。
しかし今回は少し違うケース。
「検査で花粉アレルギーは無いと言われて、、、血管のせいで鼻炎になっていると言われました」
血管運動神経性鼻炎の診断を受けたかた。
もともと肩こりでご来院されたかたですが、そう言えば、、、という感じで教えていただきました。
血管運動神経性鼻炎、、、長ったらしい疾患名ですし聞いたことがないかたもいらっしゃると思います。
鼻に限らず、血管の収縮と弛緩は自律神経がコントロールしています。
身体ってすごいですよね。
ほぼ全自動ですから。
このコントロール機能が乱れた時に起こるのが血管運動神経性鼻炎とされています。
鼻粘膜の血管が拡張することで急に鼻づまりが起きたり、鼻水、クシャミが誘発されます。
ただ、アレルギー性鼻炎などの他の鼻炎と血管運動神経性鼻炎が合併していることもあり、きちんと耳鼻科で診療してもらうことが大切です。
この血管運動性鼻炎、あまり聞きなれないと思いますが意外と多いようです。
薬による治療としては、よく聞くのが耳鼻科やアレルギー科で抗ヒスタミン薬やステロイド点鼻薬(スプレー)が処方されているかた。
当院ではご来院されるほぼ全てのかたに鍼を使った施術を行っていますが、ほとんどの方で良い影響があるようです。
花粉症などのアレルギー性鼻炎よりも鍼施術に対する反応が早いような印象です。
セルフケアとしては顔や頭部のセルフマッサージや手足の温灸をオススメしています。
セルフマッサージは、おでこ、鼻の周り、頭全体を優しくマッサージしていくのがコツです。
【血管運動性鼻炎(主に鼻水)のケース】
主訴:肩こり、軽い鼻閉感と掻痒感も気になっている
考察:肝虚
施術:鍼
経過:3回目の施術後からクシャミ・鼻閉感・掻痒感が軽減、鼻汁は少しずつ軽減し5回目の施術後にはほとんど気にならなくなったとのこと。
足関節捻挫後の腫れと痛み(鍼灸治療)
・約6週間前に社内のレクリエーションで足首を捻った
・整形外科でシーネ固定2W
・固定除去後にリハビリ(運動療法)4W
・骨傷なし
すでに整形外科での治療・リハビリは終えていましたが、腫脹と痛みが残っていました。
「来週末にゴルフの予定があるのでそれまでに痛みがひきませんかね」
「私が発案者だから休むのはちょっとね、、、」
とのお話でした。
かかっていた整形外科クリニックは受付時間に間にあわないから、、、ということでした。
もう少し整形外科でリハビリを継続できれば順調に腫れもひいたと思われましたが、お仕事の都合となると、、、なかなか難しいものです。
痛みと腫脹がひくようにツボを選び鍼治療をメインに少しだけお灸。
1回目の施術で痛みはほとんど無くなり、腫脹がひくようにテーピングを行って施術を終えました。
腫脹も2回目の施術時には1/3ほどになっており、ゴルフシューズがはけそうだと喜んでいただけました。
捻挫の後はしっかり腫脹・浮腫をひかせることが大切です。
これは捻挫直後からのケアも大切です。
軽い捻挫での腫れは早期に消失しますが、Ⅱ度以上の損傷では長期に腫れが出やすく、靭帯そのものが治っていてもしばらく腫れが残りやすいです。
慢性となった腫れは靭帯損傷とはまた別物ですからね。
腫れをひかせることで痛みもとれやすくなりますし、疲労度も違ってきます。
さてさて、ゴルフの結果はどうなるか。
一日楽しく過ごせることを願っています!