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2016 / 06 / 06  06:56

勝手に変わる身体~バレーボール選手・肩の痛みと腰痛(鍼灸治療)

昨日、調子が悪かった洗濯機がついに。。。

さようなら洗濯機。

 

 

実は鍼灸院って洗濯物が大量なんです。

大量の施術着にバスタオル、2台の洗濯機がフル回転してますからね~

午後は野球の練習(私が練習するわけではないですよ)に行く予定にしていたのですが、急遽洗濯機を買いに走りました!

機能はシンプルで良いので丈夫で長持ち、加えて今回は2日以内に納品が条件でしたが、店員さんもあれこれ助けてくださって無事今日納品にこぎつけました。

昨日は他にもバタバタだったのですが、ホントに助かりました~

店員さんありがとうございました!!

 

 

 

さてさて、今日は身体の変化について。

 

 

【勝手に変わる身体】

スポーツをしていれば、特に筋トレなどしなくてもある程度筋力が上がっていきますよね。

 

筋力が変われば身体の動きも変わります。

身体のバランスも変わります。

好む好まざるに関わらずフォームなども自然に変わります。

 

良い方向へ変わることもありますし、その逆もあります。

バランスをとるような(あるいは崩さないための)エクササイズを取り入れたり、今の自分の身体状況を認識することでも様々な変化を良い方向へ持っていくことにつながります。

 

「なんとなく調子が良い」

「なんとなく調子が悪い」

 

どちらもスポーツ選手なら誰しも経験があるはずです。

怪我の影響などで調子が崩れた場合は本人もすぐ気づきますが、特に思い当たることが無くても調子を崩すことがありますよね。

調子が良い時に気にする選手は少ないですが、調子が悪ければ気にするのが当然ですよね。

 

もちろんメンタル要素も考えなくてはいけませんが、知らず知らずに自然に変わってきた身体要素も考えていくことが大切です。

 

 

 

【感覚と現実】

施術とはまた別の話になりますが、調子が良いときほど身体の状態を気にする選手もいます。

その時の状態をビデオに記録しておき、調子を崩した時に立て直す参考にする選手も多いです。

また、選手が自分の調子を判断する際に重要な部分を占めるのがプレーしているときの感覚です。

 

「この感じでできている時は調子が良い」

 

などということを誰しも漠然と感じています。

 

動きは変わっていなくても感覚が変わった時もあるでしょうし、現実に動きそのものも変わったというような場合もあるでしょう。

ただ、感覚と実際の動きはかけ離れていることも多いものです。

感覚だけを優先しているとイメージだけが独り歩きしてしまうこともあります。

1か月に1、2度は練習や試合を映像として記録し確認しておくと良いです。

映像はたくさんのことを教えてくれます。

見るだけで調子が良くなることもありますからね。

 

 

 

【誇張される記憶】

「理由が分からないけどとても調子が良い」という状態はそう長く続くものではなく、必ず一段落します。

 

その時は実際に調子が悪くなっているのではないのですが、あまりにも良い状態を経験するとそれが一段落した時に「悪くなった」と錯覚するものです。

良かった時の身体の感覚やその時の感情は記憶のなかで誇張されてしまいます。

調子が出ない時ほど、過去のプレーが実際よりも良かったように感じてしまいます。

また、その記憶がプレーの基準になります。

「あの最高のプレーができた時の感覚」

をついつい追い求めてしまいます。

それが錯覚に近い感覚だと認識していればそう問題は起こりません。

急いで取り戻そうと焦らず、日々の練習をしっかり進めていけば良いだけです。

 

しかし、そううまくコントロールできないのが感情というもの。

良かった時の調子に戻そうとあれこれやるうちに本当に調子を崩してしまいます。

そんな罠にはまらないために必要なのが、自分の身体状況や精神状況を客観的に把握できる能力、異常を感じた時に整える能力。

誰にも必要な能力ですが、スポーツ選手にとっても重要な能力です。

 

 

 

【バレーボール選手の肩の痛み・腰痛のケース】

主訴:肩の痛み、腰痛

考察:トレーニングの中で背部筋の筋力(特に広背筋)が上がったことで、スパイク時の動作が本人が気づかないうちに肩に負担のかかる動きになっていたと考えられました。また、もともとあった腰痛(腰部の筋緊張)がそれを助長したと推測されました。

施術:鍼灸、エクササイズ

経過:計4回施術し肩の症状は消失。腰痛は軽減するも長時間練習した翌日はダルさと痛みが出る。現在、腰痛への施術を継続中。

2016 / 05 / 30  06:09

産後の骨盤ベルトはいつまでつける?

寒さを感じて目覚めると雨音。
 
沖縄が梅雨入りしたとたんにこっちでも雨が増えてきましたね。
 
この季節は暑かったり寒かったり湿っぽかったり、、、身体も大忙しです。
 
体調管理に気をつけましょう!
 
 
 
さて、出産後のママさんからよくご質問を受けることに「骨盤ベルト」の使い方があります。
 
しっかり数えたことはありませんが、出産直後に受けるご質問では一番多いかもしれません。
 
妊娠前や産前にご来院された方からはほとんどこの質問を受けますし、産後に初めて来られたママさんの中には「腰痛そのものよりも骨盤のことの方が気になる」と言われる方もいらっしゃいます。
いまの痛み」ということもあるのですが、「将来的な不安」という面が大きいのだと感じます。
 
 
 
 
【産後に使うのはどんなベルト?】
 
腰痛は産前産後のトラブルとしてはよくある症状です。
 
セルフケアとしては昔ながらのサラシ妊婦さん用の骨盤ベルトを着用することが一般的です。
 
サラシは締めるのにコツがあって慣れるまではピシッと決まらなかったりすぐズレてしまったりしますが、正しく使うとサポート力も高く保温効果もあるため時代遅れとバカにできない優れものです。
 
サラシを綺麗に巻きたい、サラシで効果を出したいという方は、ご来院時におっしゃってくださいね。
 
きっちりズレず、しっかりサポートできる方法をお伝え、、、というか練習しましょう。
 
 
もしサラシはちょっと面倒という方は簡易的な妊婦さん用の骨盤ベルトでも充分代用できます。
 
骨盤ベルトもたくさん種類がありますが、産後のケアに適しているのは
 
「あまり幅が広くなくて、しっかりした素材のもの」
 
幅が広いタイプは、基本的に材質が柔らかくできており、形状も産前の骨盤や腰の形に合わせてデザインされているものがほとんどです。
 
産後はお腹がへこみ骨盤は広がった状態です。
 
妊娠中用の幅が広いベルトは形状が合わないことが多く、しっくりこないとか、すぐにズレてしまいます。
 
また、帝王切開でご出産されたママさんにとってはあまり幅広のタイプは縫合痕に当たって痛いことがあります。
 
産後は、骨盤の部分だけしっかりサポートする幅が比較的狭いタイプがオススメです。
 
 
 
 
【どう使う?】
 
骨盤ベルトを使用するポイントは、腰(腰椎があるくびれ部分)ではなく骨盤と股関節をサポートするために使うということです。
 
骨盤が安定すれば自然と股関節も安定し、腰も安定するため痛みが楽になります。
 
ご来院時にチェックすると、骨盤ではなく腰にセットしていたり、骨盤の上のほうにセットしていることが多いように思います。
 
赤ちゃんのお世話ではしゃがみ動作が多いため、どうしてもズレやすくなってしまいますから尚更ですね。
 
治療院でも着け方のコツをお伝えしていますので、ズレてきたかなと感じたら着けなおすようにしましょう。
 
*サラシの巻き方は言葉で説明するのが難しいです。巻いてみて、練習あるのみです。
 
 
 
 
【ベルトをセットする場所の確認】
 
①太ももの外側を、膝から上に向かってなでていくと丸い骨の出っ張りに触れます。これが「大転子」です。
 
②それを越えてさらに上になでていくと骨盤の縁の骨に触れます。ここが「腸骨稜」です。
 
骨盤ベルトは大転子と腸骨稜の間にセットします。
 
実際は①で大転子を見つけ、その骨の出っ張りにベルトの縁が当たるくらいの場所にセットします。
 
治療院で実際に試していただくと「思っていたより下なんですね」と言われることがほとんどです。
 
 
 
 
【いつまでつける?】
 
おおむね産後1~2ヶ月ほどです。
 
治療院ではこの間に骨盤が安定するようにエクササイズなどを行っていきます。
 
 
1~2ヶ月と開きが大きいのは、帝王切開のケースでは短い期間となることが多いからです。
 
帝王切開では恥骨結合部での痛みはほとんど起こらないため、1ヶ月くらいでベルトを外すことが多いです。
 
普通分娩のケースや恥骨結合部の痛みがある場合、腰が不安定な感じがする場合などは2ヶ月くらいは着けていただいています。
 
 
 
 
【つけすぎは良くない?】
 
ベルトやサラシを着けるのは産後2ヶ月ほどです。
 
ご来院されたママさんの中には「1年くらいつけっぱなしにしているんです」というようなケースもあります。
 
長期間使用されている方は、腰の痛みが続いているため使い続けている場合が多いです。
 
通常であれば2ヶ月ほどで骨盤は安定してきますので、その後に腰痛が続いている場合は不安定性ではなく他の要因も考えられます。
 
それは育児の疲れ、血液循環や緊張、睡眠不足などの影響かもしれません。
 
骨盤が安定した後はベルトを着ける必要はありません。
 
ベルトは骨盤周囲を圧迫するため、自然な状況ではありません。
 
徐々にベルトの使用時間を短くしながら、身体を慣らしていくようにしましょう。
 
ただ、ベルトを着けないと不安で、、、という方はベルトを着けた上でしっかり動くようにすればOK!
 
徐々にベルトを外して慣らしていくか、ベルトを着けてしっかり動きながら、ベルトやサラシが必要ない身体を作っていきましょう!!
【心配しなくて大丈夫】
痛みが続いて、、、骨盤が歪んで、、、など様々なことがネット上には書かれています。
それを見ると心配になってしまう方もいらっしゃると思います。
でも、、、
心配しなくても大丈夫です。
出産は人と呼ばれる生き物が存在するようになってからずっと続いていることです。
大丈夫なようになっているわけです。
もちろん筋力や痛みの感受性など個人差はありますが、基本的にちゃんと回復するようになっています。
必要以上に心配してあれこれやらなくても自然に回復していきます。
出産そのものより、その後の育児や仕事との掛け持ちなど、日々の頑張りによる疲労の方がはるかに大きな影響があります。
骨盤のことを心配するのなら、そういう日々の疲れのケアを考えていく方が良いと考えます。
2016 / 05 / 24  06:50

肩こり(鍼灸治療)花粉症にそっくり、、、血管運動神経性鼻炎(鍼治療)

クシャミ、鼻水、鼻づまり、、、

 

こう聞くと、この季節にすぐに思い浮かぶのは花粉症などのアレルギー性鼻炎。

 

以上の3つの症状はアレルギー性鼻炎の3徴とも言われていますからね。

 

 

しかし今回は少し違うケース。

 

「検査で花粉アレルギーは無いと言われて、、、血管のせいで鼻炎になっていると言われました」

 

血管運動神経性鼻炎の診断を受けたかた。

 

もともと肩こりでご来院されたかたですが、そう言えば、、、という感じで教えていただきました。

 

 

血管運動神経性鼻炎、、、長ったらしい疾患名ですし聞いたことがないかたもいらっしゃると思います。

 

鼻に限らず、血管の収縮と弛緩は自律神経がコントロールしています。

 

身体ってすごいですよね。

 

ほぼ全自動ですから。

 

このコントロール機能が乱れた時に起こるのが血管運動神経性鼻炎とされています。

 

鼻粘膜の血管が拡張することで急に鼻づまりが起きたり、鼻水、クシャミが誘発されます。

 

ただ、アレルギー性鼻炎などの他の鼻炎と血管運動神経性鼻炎が合併していることもあり、きちんと耳鼻科で診療してもらうことが大切です。

 

 

この血管運動性鼻炎、あまり聞きなれないと思いますが意外と多いようです。

 

薬による治療としては、よく聞くのが耳鼻科やアレルギー科で抗ヒスタミン薬やステロイド点鼻薬(スプレー)が処方されているかた。

 

当院ではご来院されるほぼ全てのかたに鍼を使った施術を行っていますが、ほとんどの方で良い影響があるようです。

花粉症などのアレルギー性鼻炎よりも鍼施術に対する反応が早いような印象です

 

セルフケアとしては顔や頭部のセルフマッサージ手足の温灸をオススメしています。

 

セルフマッサージは、おでこ、鼻の周り、頭全体を優しくマッサージしていくのがコツです。



 

【血管運動性鼻炎(主に鼻水)のケース】
主訴:肩こり、軽い鼻閉感と掻痒感も気になっている
考察:肝虚
施術:鍼
経過:3回目の施術後からクシャミ・鼻閉感・掻痒感が軽減、鼻汁は少しずつ軽減し5回目の施術後にはほとんど気にならなくなったとのこと。

2016 / 05 / 20  06:54

足関節捻挫後の腫れと痛み(鍼灸治療)

・約6週間前に社内のレクリエーションで足首を捻った
・整形外科でシーネ固定2W
・固定除去後にリハビリ(運動療法)4W
・骨傷なし

 

すでに整形外科での治療・リハビリは終えていましたが、腫脹痛みが残っていました。

「来週末にゴルフの予定があるのでそれまでに痛みがひきませんかね」

「私が発案者だから休むのはちょっとね、、、」

とのお話でした。

かかっていた整形外科クリニックは受付時間に間にあわないから、、、ということでした。

もう少し整形外科でリハビリを継続できれば順調に腫れもひいたと思われましたが、お仕事の都合となると、、、なかなか難しいものです。

 

 

痛みと腫脹がひくようにツボを選び鍼治療をメインに少しだけお灸。

1回目の施術で痛みはほとんど無くなり、腫脹がひくようにテーピングを行って施術を終えました。

腫脹も2回目の施術時には1/3ほどになっており、ゴルフシューズがはけそうだと喜んでいただけました。



 

捻挫の後はしっかり腫脹・浮腫をひかせることが大切です。



これは捻挫直後からのケアも大切です。

軽い捻挫での腫れは早期に消失しますが、Ⅱ度以上の損傷では長期に腫れが出やすく、靭帯そのものが治っていてもしばらく腫れが残りやすいです。

慢性となった腫れは靭帯損傷とはまた別物ですからね。

腫れをひかせることで痛みもとれやすくなりますし、疲労度も違ってきます。



さてさて、ゴルフの結果はどうなるか。

一日楽しく過ごせることを願っています!

2016 / 05 / 18  06:35

冷えたら肩こりが、、頚部痛の鍼灸治療

昨日はよく降りましたね~



朝イチは杖をついてご来院される方でしたので、キャンセルしては?と電話を入れさせていただきました。



転んでしまっては本末転倒です。





さて、冷えというのは単純なものですが身体には様々な影響があります

今回のケースでは、仕事の出張で出向いた先が予想に反して寒かったようです。

寒いとおもいつつ、寒さ対策もないまま1日我慢して仕事をしていたら、夜には首に痛みが出たとのこと。

 

「頭痛や熱は無いのですが、カゼでもひいたような感じです」

 

というお話でした。

 

 

お身体をみると、おっしゃる通り、けっこうな張りが頚部に出ていました。

痛みが出てから丸1日経過していたにもかからわらず手足も冷えていました。

普段より冷たいということでしたから、寒いのをよほど我慢されていたのでしょう。

お話を聞くかぎりそのお仕事はかなり大きなプロジェクトですし、寒いなんて言っていられなかったのでしょうね。



 

特にこの季節は暑い日も多いため薄着になる季節。

予期せぬ寒さに身体がまいってしまったんですね。

特に、寒さを「我慢した」ことが痛みをこじらせたのでしょう。



こういうことは屋内でも起こります。

「出張先や旅行先で宿泊したホテルのクーラーが効きすぎていて」

という経験をされた方も多いと思います。



急な寒さにはタオルやマフラー、襟が高めの衣類などで首周りを保温するのが効果的です。

よくある防寒対策ですが効果があるからみんなやっているんです。

首の他に、手首(手袋)、足首(靴下)、お腹(腹巻き)を保温すると完璧ですが、見た目がちょっと、、、という方は下着に工夫を!

今は薄手で温かい下着が様々なメーカーから出ています。

折りたたむととても小さくなるので便利ですし、寒さ対策として非常に有効です。

夏でも出張の際にはお守り替わりに1枚あると良いですね!

相手が「冷え」ならお守りより頼りになります。



【風寒による肩こり・頚部痛のケース】
主訴:肩こり、頚部痛
考察:風寒
施術:鍼灸、マッサージ
経過:お灸施術中に頚部痛はほとんど感じなくなり、軽い肩こり感のみとなる。施術1回で症状消失。